公的年金は「偶数月の15日」に、2カ月分がまとめて支給されます。直近の支給日は4月15日(火曜日)。この日に支払われるのは「2月・3月分」の年金です。

厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金(国民年金部分を含む)の平均年金月額は男性16万円台、女性10万円台です(2023年度末時点)。

一方、総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯のひと月の実収入は13万4116円、支出は16万1933円、家計収支は2万7817円の赤字となりました。

老後の生活費には個人差がありますが、昨今の物価高などを踏まえると「一人で20万円程度受給できれば、不安感はある程度和らぐかもしれない」と感じる人もいるのではないでしょうか。

今回は公的年金の基本に触れたあと、年金を月額20万円超、年額にして240万円超を受け取る人はどれほどいるのかを見ていきます。

記事後半では、現役世代のうちにぜひ知っておきたい「年金を増やす方法」についてもご紹介します。

貯蓄や資産運用で老後資金を準備する視点のほか、より確実な老後の資金源となる「公的年金」そのものを増やす方法があることも、ぜひ知っておきましょう。