株式市場の振り返り-日経平均株価は8日続伸、約8カ月ぶりの24,000円台

2018年9月26日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 24,033円(+93円、+0.4%) 8日続伸
  • TOPIX 1,821.6(▲0.7、▲0.04%) 8日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,071.2(+22.5、+2.2%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,049、値下がり銘柄数:918、変わらず:64
  • 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
  • 年初来高値更新銘柄数:134、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は14億8,930万株、売買代金は2兆9,670億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。米中の貿易戦争懸念が残る中、NYダウが続落するなど好材料には乏しい状況でしたが、円安進行を背景にかろうじてリスクオンモードが継続しました。

売買代金は減少したものの、3兆円に迫る水準を維持しています。

そのような中、日経平均株価は上値を試す展開となりました。前場は一時▲106円安になるなどマイナス圏に沈む展開となりましたが、後場に入ってプラス圏に浮上し、最後は高値引けとなっています。配当落ちの影響が▲160円弱あったことを勘案すると、数字以上に底堅い値動きと言えましょう。

終値は今年2度目の8日続伸となり、約8カ月ぶりに24,000円台を付けました。

一方、TOPIXは終日マイナス圏で推移し、大引けにかけて下げ幅を縮小したものの、結局は8日ぶりの反落となりました。これは大型株に比べ、中小型株での利益確定売りが優勢だったことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は再び1,000億円を上回る

東証マザーズの出来高は9,733万株、売買代金は1,129億円となり、いずれも前日より増加しました。個人投資家の物色意欲が回復し、売買代金は再び1,000億円を大きく上回るなど活況だったようです。

また、総合指数も3日続伸となり、1,000ポイントの大台割れ懸念は大きく後退しました。今後はこの物色意欲が継続するのかが注目されましょう。

塩野義製薬やソニーが年初来高値を更新、日産自動車など自動車株がほぼ総崩れ

個別銘柄では、リクルートホールディングス(6098)、塩野義製薬(4507)、トレンドマイクロ(4704)、キッコーマン(2801)などディフェンシブ銘柄に加え、ソニー(6758)、TDK(6762)などハイテク株の一角も年初来高値を更新しました。

また、前日に大幅安となったファーストリテイリング(9983)が反発し、ソフトバンクグループ(9984)も反発で引けています。

その他では、小売株が総じて買われる中、とりわけ、複数の国内店舗閉鎖のニュースが流れた三越伊勢丹ホールディングス(3099)など百貨店株が大きく値を上げたのが目を引きました。

一方、自動車株が総じて売られ、日産自動車(7201)が一時▲5%安に迫る急落となり、新たな不正検査報道があったスズキ(7269)も▲4%超安の大幅下落となりました。さらに、トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)も大きく値を下げています。

また、みずほフィナンシャルグループ(8411)と三井住友フィナンシャルグループ(8316)が揃って大幅下落になるなど、金融株も軒並み売られています。

その他では、シャープ(6753)やパナソニック(6752)など主力ハイテク株の一角が冴えない値動きとなりました。

新興市場では、ジーエヌアイグループ(2160)が値を飛ばしてストップ高となり、そーせいグループ(4565)も急騰しました。一方、アンジェス(4563)が暴落して一時ストップ安となり、ジェイテックコーポレーション(3446)も急落で引けています。

葛西 裕一