2. 4万円直前でのレンジ相場が続く

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。昨年10月ごろから4万円越えにトライはするもののなかなか超えられない展開が続いています。今年に入って、1月24日に一時、4万0279円を付けましたが、その後は陰線が続き、先週2月3日には一時、3万8041円まで下げていました。その後は3万9000円を挟んで小刻みに上下しています。現状はレンジの下限といったところです。

今後の展開はどうなるでしょうか。レンジ内にあると考えれば、現状は押し目買いの好機です。目標はレンジの上限である4万円です。ただし、ここで上値を押さえられると、またレンジの下限まで落ちてしまう可能性もあります。買いで入るとしても短期的な戦略になるでしょう。

これまで何度も4万円をトライしているので、そろそろ抜けるのではないかと期待することもできます。4万円にタッチした後、若干の調整があってもホールドしておいてもいいかもしれません。

ただし、レンジの下限を下抜けるようであれば注意が必要です。昨年9月9日の3万5247円あたりまで目立った節がないため、するすると下がってしまうこともあり得ます。方向性が出しづらい局面です。判断が難しいようであれば、レンジ抜けを確認して出動しても遅くはないでしょう。

これまで何度も4万円をトライしているのでそろそろ抜けるか、するすると下がってしまうこともあり得るので方向性が出しづらい局面です。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃