2. 「1000万円プレイヤー」はどれくらい貯蓄があるのか
では、1000万円プレイヤーはどれくらい貯蓄をしているのでしょうか。
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査」によると、年間収入が1000~1200万円の単身世帯における平均貯蓄額は2462万円、中央値は900万円です。
やはり、年収が高い分、多くの貯蓄ができていることがわかります。
2000万円以上の貯蓄があれば、ゆとりのある老後生活を送れると思う人も多いかもしれません。
3. 「1000万円プレイヤー」はいくらの年金をもらえるのか
年収1000万円プレイヤーは比較的多くの貯蓄をしていることを確認しましたが、老後は年金がもらえます。
年金は現役時代の平均年収や勤務期間によって受給額が決まる仕組みです。では、1000万円プレイヤーはどれくらいの年金を受け取ることができるのでしょうか。
以下の条件で、平均年収別に見た年金受給額をシミュレーションしてみましょう。
- 1973年生まれ
- 23歳から64歳まで会社員として勤務
- 65歳から年金受取を開始
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
3.1 平均年収ごとの目安年金受給額（額面）
平均年収 年金受給額の目安（額面）
- 200万円 月10万7000円
- 300万円 月12万7000円
- 400万円 月14万2000円
- 460万円 月15万2000円
- 500万円 月16万2000円
- 600万円 月18万1000円
- 700万円 月19万7000円
- 800万円 月21万3000円
- 900万円 月23万4000円
- 1000万円 月23万7000円
平均年収が1000万円あれば、老後に月23万7000円もの年金を受け取れます。
パートナーがいる場合には、合計で30万円以上の年金を受け取る世帯も多いでしょう。これだけの年金があれば、貯蓄がなくても老後生活を送れるかもしれません。
一方で、平均年収が300万円の人が受け取れる年金は月12万7000円です。1000万円プレイヤーの年金受給額と月10万円以上もの差があります。
月12万7000円の収入だけでは、経済的に豊かな老後生活を送るのは難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。
