1. 日経平均は日銀の利上げ決定を受け、5日ぶりに反落

2025年1月24日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比26円89銭安の3万9931円98銭でした。5日ぶりの反落です。日銀は同日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.25%から0.5%に引き上げることを決めました。利上げは2024年7月会合以来です。市場では今後の利上げペースが速まるとの見方が広がり、多くの銘柄が売られました。外国為替市場では円買い・ドル売りの動きが強まり、自動車・機械など輸出関連銘柄が売られました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比140ドル82セント安の4万4424ドル25セントで取引を終えています。トランプ氏が23日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)にオンラインで出席し利下げを要求すると発言したことから、同日の相場は上昇しましたが、翌24日は利益確定売りなども出て反落となりました。

ダウ平均の銘柄ではありませんが、エヌビディアなど半導体銘柄が売られました。東京市場でも、アドバンテストや東京エレクトロンなど関連銘柄売られることも想定されます。週初から上値の重い展開になるかもしれません。日経平均は先週、一時4万円台を回復した場面もありましたが、なかなか定着しません。

為替相場も上下に振られる展開が続いています。金融政策決定会合で政策金利の引き上げを決定した後の植田和男総裁の記者会見中に一時1ドル=154円台後半にまで上昇しましたが、その後は155円台までドルが買い戻されています。先週末に売られた自動車・機械などの輸出関連銘柄が買い戻される動きになる可能性があります。

そういった点からも、東京市場は今週、高安まちまちといったところでしょう。中国では春節(旧正月)に伴う大型連休が28日から始まり、2月4日まで8連休となります。米連邦準備理事会(FRB)が28~29日に今年最初の米連邦公開市場委員会(FOMC)を開きます。今回は金利据え置きとなる見方が優勢ですが、様子見傾向になることも考えられます。

28~29日に今年最初の米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。今回は金利据え置きとなる見方が優勢ですが、様子見傾向になることも考えられます。

日経平均株価

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