4. 【厚生年金と国民年金】平均的な受給額はいくらか

最後に、2024年12月に公開された厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、厚生年金と国民年金の平均的な受給額を確認しましょう。

4.1 【国民年金】平均年金月額

  • 〈全体〉平均年金月額:5万7584円
  • 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万5777円

4.2 【厚生年金】平均年金月額

  • 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万7200円

※国民年金部分を含む

国民年金は5万円台、厚生年金は14万円台でした。実際にはグラフの1万円刻みの受給権者数通り、個人差が非常に大きくなっています。

現役時代のうちから、ねんきんネットやねんきん定期便などを利用して自身の将来の受給予定額を確認しておくことは大切でしょう。

5. 【2025年度の年金額】受け取れるのは6月から。物価高に備えた家計管理を

今回は2025年度の年金額を詳しくみてきました。

年金は2カ月に一度支給されます。

2024年度の4月分と5月分が支給されるのは6月ですから、6月から新しい増額を受け取れることになります。

今回確認した通り、物価高が長引いていても、マクロ経済スライドの調整で実質的には目減りとなっています。

今年に入ってもとどまるところを知らない物価高。今回の公表をもとに、続く物価高の中でも対応できるよう、家計の見直しなどを検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子