3.2 厚生年金(老齢厚生年金)の平均受給額はいくら?

  • 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万7200円

※国民年金の金額を含む

国民年金は1階部分にあたるもので、厚生年金はその上にあたる2階部分です。厚生年金は国民年金に上乗せされ、会社員や公務員などが加入します。

そのため、一般的に厚生年金の受給額は国民年金よりも高く、平均月額は14万円台となっています。

しかし、厚生年金の額は加入期間や年収により異なるため、場合によっては月5万円台となることもあります。

その場合、年金以外の収入がない65歳以上の方には、老齢年金生活者支援給付金の支給対象となる可能性があります。

4. 年金生活者支援給付金は申請を忘れずに

今回は「年金生活者支援給付金」の給要件や給付額を確認しました。

最初にお伝えした通り、支給を受けるためには請求書の提出が必要です。

新たに対象となる世帯には9月頃に「年金生活者支援給付金請求書」が送付されますので、届いたら早めに提出するようにしましょう。

このような公的年金の上乗せは、あくまで年金収入が一定額以下の方へ向けた制度です。少子高齢化や物価高が続く現代においては、公的年金以外の備えも重要でしょう。

老後まで時間のある方は、預貯金だけでなく資産運用を取り入れることによって、より安心できる資金準備ができるかもしれません。

ですが、資産運用にはリスクがあります。さまざまな投資方法や金融商品などがあるので、リスクをなるべく減らしながら運用をしていく方法を見つけることが大切です。

リスクの減らし方も人それぞれ異なりますので、まずはどんな資産運用の方法があるのか情報収集からはじめて、ご自身に合った方法で検討してみるのもいいでしょう。

参考資料

横野 会由子