ファイナンシャルアドバイザーである筆者は、資産を効率よく蓄えるために、収支の見直しや資産運用に関する相談を受けています。  

令和6年分(2024年分)の所得税の確定申告期限は3月17日(月)までですが、年金受給者の方も場合によっては確定申告が必要になることがあります。  

本記事では、老齢年金受給者の確定申告の要否や、「確定申告不要制度」の対象者について詳しく解説します。

1. 2月から始まった「確定申告」とは?期限はいつまで?

【写真全6枚中1枚目】確定申告書(見本)。2枚目/確定申告不要制度のフローチャート

確定申告書(見本)

出所:国税庁「令和6年分の所得税等の確定申告書(今後変更する場合があります。)」

確定申告とは、1年間(1月1日から12月31日まで)の収入に基づいて、「総所得額」とそれに対する「税額」を確定するための手続きです。

確定申告の期間は、原則として翌年の2月16日から3月15日までとなっています(2024年分の確定申告は2月17日から3月17日まで)。  

この期間内に、所得税および復興特別所得税の納付を完了する必要があります。