4. 富裕層の共通点その3:うまく人に頼る

自分の得意、他者の得意をいかす

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富裕層の多くは、「自分で全てをこなそう」とは考えていません。むしろ、自分の得意分野に集中し、その他のことは信頼できる専門家に任せるという考え方を持っています。

たとえば、ビジネスでは自身で決断を行い、日常生活では、服選びや旅行の手配などをプロに委ねることで、自分の時間を有効に活用しています。

筆者がある富裕層の方に「なぜ自分で選ばないのですか?」と聞いたところ、「自分の強みを最大限に発揮するために、他のことは専門家に任せる」との答えが返ってきました。効率的に動くことで、時間とエネルギーを無駄にせず、より大きな成果を得ているのです。

5. まとめにかえて

富裕層の方々に共通するのは、迅速な決断力、情報収集の習慣、そして他人を上手に頼る姿勢です。これらは特別なスキルではなく、日々の習慣として積み重ねていくことで誰でも身につけることができるものかもしれません。

例えば、日常の中で「決断を先延ばしにしない」ことを意識するだけでも、より素早く物事を進める習慣が身につきます。また、情報収集においては、普段何気なく見ているニュースやSNSからも価値ある情報を得られるかもしれません。気になったことをメモに残すだけでも、後の行動に役立つでしょう。

さらに、他人をうまく頼ることは、時間の使い方を見直すことにもつながります。すべてを自分でこなそうとせず、適切なサポートを得ることで、より重要なことに集中できるようになるのです。こうした姿勢は、仕事だけでなく、家計管理や将来の資産形成にも活かすことができます。

すべてを一度に取り入れるのは難しいかもしれませんが、まずは自分の行動を少しずつ見直し、できることから取り入れてみるのも良いでしょう。こうした思考や行動が、将来的に資産形成の大きな助けになるかもしれません。

参考資料

三石 由佳