新NISAが開始してから丸1年が経過しました。
2024年に新NISAをスタートした人も多かったようで、金融庁は、2024年9月末時点のNISA口座数が2508万口座に到達したと発表しました。この数字からも、新NISAが多くの人に注目されていることがわかります。
周りの人が新NISAを始めていると、「自分も始めなくては」と思うかもしれませんが、投資初心者の場合は投資のイメージが湧かないので踏み出すのは難しいですよね。
特に、リタイア後の生活が近づいてきた50代にとっては「今から始めても遅いのでは」と感じる人も多いのではないでしょうか。65歳からのリタイアを想定し、15年間でどの程度の資産形成ができるのかを考えてみましょう。
今回は、運用利回り別にシミュレーションを行い、その結果を解説していきます。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?
そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。