シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は通信教育をはじめとする大手企業グループ、ベネッセホールディングスです。
ベネッセホールディングスの平均年間給与はいくらか
ベネッセホールディングス(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は903.9万円と900万円を超えています。また、従業員の平均年齢は44.7歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は14.5年となっています。
ベネッセホールディングスの従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で75名。単体で70人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。
- 全社:75名
また、連結の従業員数は2万387名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- 国内教育カンパニー:3388名
- 海外事業カンパニー:2089名
- 介護・保育カンパニー:8153名
- 語学カンパニー:5700名
- その他:874名
- 全社:183名
過去5年の業績動向
ベネッセホールディングス(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、売上高ですが、過去5年をみるとほぼ横ばいで推移しています。2014年3月期に4663億円であった水準が、2018年3月期には4344億円となっています。
また、経常利益については減益傾向にあります。2014年3月期の352億円から2017年3月期の55億円まで減益が続きましたが、2018年3月期には92億円と少し増加しました。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失は、2015年3月期に107億円の損失、2016年3月期に82億円の損失となりましたが、その後は増益傾向にあり、2018年3月期には123億円の利益となっています。
まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。
LIMO編集部