2024年12月19日にジブラルタ生命が発表した「おひとりさまに関する調査2024」によると、おひとりさまで「現在貯蓄がない」と答えた人は4人に1人という結果でした。  

「おひとりさま」というと、趣味や自分の時間を楽しみながら充実した生活を送っているイメージがありますが、貯蓄がない状況は将来の不安要素になり得ます。  

筆者が前職の金融機関で営業職をしていた際にも、おひとりさまで自由にお金を使っている方と接することが多くありました。しかし、ほとんどの方は「今を楽しむこと」と「将来の備え」のバランスをしっかり考えており、NISAやiDeCoなどを活用して効率的に資産形成を進めているのが印象的でした。  

では、実際にNISAを活用するとどのくらい資産形成ができるのでしょうか?  

今回は、新NISAを利用した積立投資のシミュレーションや、NISAで資産運用を行う際のポイントについて詳しく解説していきます。

1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは?どんなメリットがあるのか

NISA(ニーサ)は、2014年に導入された資産形成を促進するための制度で、2024年には「新NISA」として改定されました。

この制度の最大の利点は、投資によって得た利益に税金がかからない点です。

通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISAを利用すれば、その税金が免除され、利益を全額受け取ることができます。

【写真全4枚中1枚目】新NISA「非課税」のしくみ、2枚目以降で、新NISAの特徴や、積立投資シミュレーション結果を見る!

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、NISAには投資できる金額や商品に制限があるため、いくつかのポイントを確認しておくことが大切です。