老後の生活を支える「年金」は、現役世代にとって大きな関心事です。

しかし、実際に受け取る年金額は、想像しているほど多くないかもしれません。

今回は、現代の60歳代・70歳代が受け取っている国民年金や厚生年金の平均月額はどのくらいなのか、最新資料をもとにご紹介します。

公的年金だけに頼らず、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった制度を活用し、老後に向けて準備を始めていきましょう。

1. 【厚生年金・国民年金】平均月額と受給額ごとの受給者数

まずは、厚生年金と国民年金の平均月額を見てみましょう。

〈全体〉
厚生年金:14万6429円
国民年金:5万7584円

〈男性〉
厚生年金:16万6606円
国民年金:5万9965円

〈女性〉
厚生年金:10万7200円
国民年金:5万5777円

なお、厚生年金と国民年金の受給額には個人差があります。特に、現役時代の収入と加入期間に左右される厚生年金の受給額には差が出やすいので、受給額ごとの受給者数も確認しておきましょう。