1.2 単身世帯で3000万円以上は17.3%

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、70歳代単身世帯で金融資産を3000万円以上保有しているのは、17.3%です。二人以上世帯と同様に、およそ5世帯に1世帯の割合となっています。

また、単身世帯の平均貯蓄額は1529万円、中央値は500万円です。こちらも、平均貯蓄額と中央値に大きな開きがありますが、実際の平均は中央値の500万円と考えられます。

平均貯蓄額ごとの世帯割合を見ていきましょう。

  • 貯蓄なし:26.7%
  • 100万円未満:5.6%
  • 100~200万円未満:4.3%
  • 200~300万円未満:4.1%
  • 300~400万円未満:3.3%
  • 400~500万円未満:2.5%
  • 500~700万円未満:6.6%
  • 700~1000万円未満:5.1%
  • 1000~1500万円未満:6.6%
  • 1500~2000万円未満:5.3%
  • 2000~3000万円未満:8.2%
  • 3000万円以上:17.3%

最も多いのは「貯蓄なし」世帯で、26.7%とおよそ3〜4世帯に1世帯は貯蓄がないことになります。不動産など貯蓄以外の資産を保有している方は問題ありませんが、収入が公的年金のみの場合、入院や介護などでまとまったお金が必要なときに対応できない可能性があります。