お寿司が好きな方で「くら寿司」にはよく通われている方も多いのではないでしょうか。今回は、創業以来41年以来変えてこなかったシャリの味を大胆にも変えた「くら寿司」を運営するくらコーポレーションの決算資料をもとに動向を見て行こうと思います。

2018年8月の既存店売上高はどうだったか

2018年9月5日に発表された2018年8月の既存店売上高は104.2%と対前年同月比で100%を超えました(ちなみに、8月の既存店売上高は、曜日補正を行うと103.5%)。

7月にシャリの味を変えた(名称は「健康黒酢のシャリ」)後の消費者の反応に注目が集まりましたが、順調な滑り出しといえるのではないでしょうか。また、同月には「雪のふわ雪」というかき氷も発売されています。

既存店売上高を2017年11月からみていくと、12月、2018年2月、5月と100%を割れましたが、それ以外の月は100%を超えています。

また、客数と客単価の内訳をみると、客単価はすべての月で100%を超えていますが、客数はすべての月で100%を割っています。

2018年10月期Q3決算はどうであったか

9月6日に発表された2018年10月期Q3(累計)は、対前年同期比で売上高は+8%増、営業利益は同+21%増、親会社株主に帰属する四半期純利益(以下、純利益)は同+13%増となり、増収増益となりました。

通期計画に対する進捗率は、売上高77%、営業利益76%、純利益77%であり、順調な進捗を見せています。尚、会社による通期の連結業績予想の変更はありません。天候の影響が通期の決算にどのような数字となって現れるのか、Q4から目が離せません。

青山 諭志