4. 70歳代からの老後に備えよう

60歳代は働く方もおり、また夫婦で年金受給している世帯も多いでしょう。

一方で70歳代になると仕事による収入がなくなったり、ひとり暮らしになったりする方もいます。

また、最近ではおひとりさまも増えていますから、自身で老後資金に備える必要があります。

老後資金の柱は公的年金ですから、自身が加入している年金や年金受給予定額を把握し、今できる対策を考えるとよいでしょう。

たとえば国民年金のみであれば厚生年金に加入する働き方を考える、厚生年金であれば収入を増やす方法を考えるなどです。

また、遺族年金制度について現役時代から知っておくことも大切です。

老後になってから知らなかったとならないよう、生活に関わることですから確認をしておきましょう。

あわせて、公的年金で老後足りない部分については、預貯金や資産運用での備えも検討しましょう。資産運用はリスクがありますが、老後資金準備の有効な手段の一つではあります。

5. まとめとして

今回は、70歳代おひとりさま世帯の貯蓄額や、支給される国民年金・厚生年金について確認していきました。

2025年度に入っても物価上昇が収まりそうな気配は感じられませんので、収入の中心が年金受給の世帯はより一層生活は苦しくなっていくのではないでしょうか。

今回のデータでは70歳代おひとりさま世帯の27.0%は貯蓄がなく、現役世代の方は将来の不安を感じた方もいるかもしれません。

老後慌てないためにも今のうちから早めに対策を行っていきましょう。

 参考資料

西村 翼