はじめに

コネというとサラリーマンにとってネガティブなイメージを抱きがちではありますが、社会を生き抜いていく上ではコネを最大限に活用するのは悪いことばかりではありません。正しいコネの使い方やコネを作り上げるためのノウハウを学び、社会生活を充実させていくための術を身につけましょう。

目次

1. サラリーマンにとってのコネの意味を理解しよう
2. サラリーマンはどんなコネを使える?
3. 入社でよく使われるコネは悪いもの?
4. コネを使って入社すると大変になる?
5. コネがあっても入社試験で落ちることがある?
6. コネを自分から作り上げよう!
7. ビジネスの世界ではコネも使うのが肝心!

1. サラリーマンにとってのコネの意味を理解しよう

正しくコネを活用するためには、まずサラリーマンが仕事をする上でコネがどのような意味を持つのかを理解しておきましょう。コネとはそもそも英語でつながりを意味するコネクションという言葉に由来し、ビジネスの世界では人と人とのつながりや関係を表す言葉として使用されています。似たような意味合いを持つ「人脈」という言葉もありますが、コネはより密接な関係がある意味合いを持っているのが特徴となっています。

コネを使うという事は自分より立場が上の人や自分よりも大きな権限を持っている人の力を頼りにするという意味があるため、コネを使って就職や転職を行うと他人の力を利用しているという点でマイナスイメージを持たれることもありますが、ビジネスの世界で成功するための手段の一つとも言えます。

また、コネを使って契約を勝ち取るというケースの場合も同様にビジネスの世界で成功を治めるための有効な手段となり、サラリーマンが強かに生きるための方法の一つとなっているのも確かです。

2. サラリーマンはどんなコネを使える?

サラリーマンがコネを生かして仕事をしたい考えた時には、周りで積極的に使えるコネを探してみましょう。

政治家や地主

コネとしてとても強いのは政治家や地主などの権力者のコネがあげられます。もしも知人が権力者であった場合にはその権威を直接使える可能性があるだけでなく、紹介を受けてもっと直接的に権力を持っている人の力を借りられる可能性もあります。

親族

つながりの強さという観点では親や兄弟、叔父や叔母などの親族のコネを使えると魅力的です。勤め先に親族がいて人事や社員評価などに関わっている場合には出世に有利になることもあります。

所属する大学の教授やゼミ仲間

自分が通う大学の教授や研究室及びゼミなどでの知人というのも重要なコネになる可能性があります。特に教授は就職のサポートで頼りになるケースも多くあります。

地元の知人

地元が同じ上司がいた場合はあらゆる場面で頼れる可能性があるだけでなく、取引先の担当者にたまたま地元が同じ人がいれば強いコネができる場合もあります。

前職の知人

前職の上司や同僚、後輩や取引先の方など、以前の職場でお世話になった方によってコネができることもあります。一緒に仕事をしていたことによる信頼感は、ビジネスでは重要です。

3. 入社でよく使われるコネは悪いもの?

就職や転職のときにコネを使うというケースはコネ入社とも呼ばれ、親戚やお世話になった教授などのコネを使って推薦を受けるような形で入社する方法が代表例です。コネ入社はあまり好ましくないものと考えられがちですが、実際には適切なマッチングが行われていて大きなメリットをもたらしていることもあります。

例えばコネを使って入社をしたとしてもコネがあったからという理由だけでなく本当に働きたい職場であれば問題はなく、身内がいる会社であれば内情もわかっている場合が多いので入社後のミスマッチも少なくて済むこともあります。また逆に採用する会社もどのような人材が推薦されているのかを詳しく把握することができ、予め身分証明ができているという点で魅力があります。

また会社にとっては新しく採用した人がすぐ辞めてしまうことを防ぐ必要がありますが、コネ入社で採用された人の場合はコネを使った人の顔を立てる必要があるため、多少のトラブルがあっても簡単には辞めないだろうと期待することができます。このようにコネ入社はコネを使った人から見ても、採用を決める会社にとってもメリットがあるものと考えられるため、可能であれば就職や転職のときに活用するのは賢明と言えます。

4. コネを使って入社すると大変になる?

コネ入社は入社する人や採用する会社の立場から考えるとメリットが大きいのは確かですが、入社した当人が後々苦労をすることもあります。たとえばコネで入ってきた人だということが現場に知られてしまい、実力がないのにコネで入ってきた人だというレッテルを貼られて上司や同僚からの視線が厳しくなるかもしれません。

またコネとして使った人の体面があるのでしっかりと仕事で結果を出して認められる存在になっていかなければならないというプレッシャーを感じることがある上に、トラブルや仕事が合っていないと感じる場合も容易に辞めることができないということもあるかもしれません。

そのため、コネ入社をするときには自分に本当に適性があるのか、興味関心があるのかを確認したうえで会社側が求める要求に応えられる自信があるか、客観的に必要な能力が備わっているかも十分に考慮してコネ入社するかどうかを決めることが重要といえるでしょう。その準備を周到に行っておくことでコネ入社の利点を最大限に利用することができます。

5. コネがあっても入社試験で落ちることがある?

コネ入社は就職や転職のハードルが低く、特に権力がある人に推薦してもらえれば簡単に入社できると考えがちですが、実際には何らかのコネがあった場合でも入社試験で落ちることがあります。または書類選考は通れることが多くても、面接で落ちるというケースも少なくありません。

会社としてはコネを活用して有望な人材を獲得しやすくしようと考えていていますが、その全ての人材を受け入れようとしているわけではないのが実情ですので、採用して戦力になると期待できなければ不採用とせざるを得ません。特にコネがあまり強くない場合には書類選考には通過できたとしても、面接で落ちてしまうこともあるようです。

コネ入社を使う場合に重要なことはコネはあくまで入社試験の後押し程度だと理解し、自分の力で採用を勝ち取るという意識を持ち、落ちた場合に備えて他の会社にもエントリーして保険をかけておくのが賢明でしょう。このような考え方は就職でも転職でも同様で、コネがあれば安心という考え方は持たないのが大切です。ただし、面接でアピールできる機会を得られる可能性が高まるのでアピールポイントとしての活用もしてみると良いでしょう。

6. コネを自分から作り上げよう!

コネを上手に活用するのは就職や転職、出世や昇給など様々な形で社会での成功につながりますが、コネは必ずしも自然にできるものではありません。自分から積極的に有力者との信頼関係を作り上げることで使えるコネも多いので、新しい人脈を作れる機会を増やし、さらに積極的に自分をアピールしてつながりを強めていくことを意識してみることをお勧めします。

大学生であれば教授との積極的なコミュニケーションでコネを作る方法が有力でしょう。または部活やサークル、アルバイト先の先輩や社員と仲良くなり、つながりを強めたりするのが効果的です。

また小中高校の同窓会に出席するなど、古くからのつながりを新たに強められる機会を積極的に活用するのも良いでしょう。少しでもコネを作れる可能性がある場所には足を運び、有力な人に覚えてもらえるように十分に話をするのが大切です。そして、作り上げたコネは絶やさないように、年賀状やSNSを使って常につながりを維持するのが効果的な方法でしょう。

7. ビジネスの世界ではコネも使うのが肝心!

ビジネスの世界では基本的には結果を出すことが第一です。コネを使っていようと誰もが納得できる実績を作り上げていけば最終的には誰もが認めざるを得ません。中にはコネは好ましくないと考えている人もいるかもしれませんが、結果を出すためであれば使えるコネは使ったもの勝ちです。しかしいつまでもコネにばかり頼っていて自分では何もできないというのでは、当然ながら問題です。コネを自分のために上手に生かせるのもスキルの一つと捉え、コネをきっかけに実力で自分を飛躍させていくというスタンスであれば、周囲も納得せざるを得ないのではないでしょうか。

おわりに

コネは悪いものというイメージを抱く人もいますが、就職や転職も含めてビジネスの世界で成功を治めるために重要なものです。使えるコネがある場合には、ネガティブな印象を持つだけでなく、活用も検討してみましょう。

親兄弟や親戚などの縁故関係でコネがなかった場合にも、バイト先や同窓会、所属大学の関係者など、コネを作れる場面はたくさんあります。自分にはコネがないとあきらめずに、普段から積極的に人脈づくりに励むのも良いかもしれませんね。

LIMO編集部