2025年がはじまり、「今年こそ新NISAをはじめて資産形成したい」と考える方もいるでしょう。

新NISAがはじまってちょうど1年。運用益に通常は約2割かかる税金が非課税となる新NISAの開始で、長期的な資産形成がしやすくなりました。

ただ、年間投資枠が増えたり、つみたて投資枠と成長投資枠が併用できたりなど旧NISA制度に比べて自由度が上がったからこそ、リスクのある投資を行うには自身に合った運用をより考える必要があります。

今回は今年から新NISAをはじめたい方に向けて、制度の説明とシミュレーションをご紹介します。

1. 【新NISA】つみたて投資枠と成長投資枠が併用できる

まずは2024年からはじまった新NISAの概要を確認しましょう。

【写真5枚中1枚目】新NISの概要。2枚目以降でシミュレーション結果を見る!

新NISの概要

出所:金融庁「新しいNISA」

1.1 新NISA「成長投資枠」

  • 年間投資上限額:240万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:上場株式・投資信託など

1.2 新NISA「つみたて投資枠」

  • 年間投資上限額:120万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:投資信託やETF

非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能

新NISAでは従来のつみたてNISAが「つみたて成長枠」に、一般NISAが「成長投資枠」になりました。

また、新NISAでは「つみたて成長枠」と「成長投資枠」の併用が可能になり、年間投資上限額は成長投資枠で240万円、つみたて投資枠で120万円です。

他にも非課税保有期間が無期限になるなど、長期的な資産形成が可能となり、老後資金対策をしやすくなったといえるでしょう。