金融OLが語る、お金持ちになれる人となれない人の違いとは

私たちがお金持ちになるにはどうしたらいいのでしょうか。起業するとか宝くじを当てるとか、人によってイメージするものは違うと思います。でも、もっと簡単なのはお金持ちのマネをすることです。

「お金を持っている人には多くの共通点がある」と言うのは、金融機関に勤めるアラサー女性のSさん。彼女は、銀行と証券会社での勤務経験があり、会社経営者や大企業の役員などさまざまな種類のお金持ちを見てきました。今回は、そんな彼女が語る「お金持ちになれる人」と「お金持ちになれない人」の違いをご紹介します。

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お金持ちはいい意味で「自分優先」

彼女が最初にお金持ちの特徴として挙げたのは、「自分優先」で「自己中」と思われる人であるということでした。こう聞くと、あまりいい人のイメージではありませんね。しかし、私たちが「自己中」「自分優先」と言われて思い描く人物像とは少し違っているようです。

彼女はお金持ちの印象を「自分を犠牲にしないし、正しいと思ったことは何が何でもやり通す。無駄な犠牲を払わないという感じ」だと語りました。サラリーマンのような立場にいる人はある程度自分の時間を犠牲にして、残業したり身を削って働いたりして収入を得ますよね。

彼女曰く、そういう自分や自分の時間を犠牲にするようなことをお金持ちはしないのだそう。それが無駄な支出であること、そしてそれが一時的なものではなく将来にわたって響く無駄な犠牲だということをわかっているというのです。

働き方にしても、中小企業の経営者の場合、身を粉にして働くタイプの人とのんびり構えているタイプと2種類の経営者がいます。従業員に好かれるのは前者で、周りから愛され慕われるのですがなかなか経営がうまくいきません。それは、本人が必死に働かないと回らない会社にしてしまっているということが、一つの理由として挙げられます。

また、経営者の立場にある人がそのように働いていることで、従業員にもプレッシャーを与えているというケースもあります。本人には当然そんなつもりはないのでしょうが、これも罪なものですね。

経営者という仕事はとても難しいものです。そこでどう振舞えるかということが経営にダイレクトに響いてきます。身を粉にして働けば周りの人の支持は得られますが、うまい経営とは言えません。それに引き換え、ゆったり構えている経営者のほうは自分を犠牲にして働かなくても会社が動くようなしくみを作るのが上手です。

もちろんそういうしくみを作るまでは身を粉にして働いたのでしょうが、そういう職場を作る、環境を整えるということが経営者の大きなミッションではないでしょうか。その結果、自分を犠牲にする必要がなく、ゆったりとした経営者でいられるのではないかと彼女は分析します。

さらに、自分が正しいと思ったことは貫き通し、間違いだと思えばアッサリ認めて正しいと思った方向に進路修正をはかるのも共通点なのだそう。浅い考えのまま決断すると、進路修正が何度も生じてダメになってしまうことがありますが、間違いに気が付けないこと、そして気が付いたとしても素直になれないということが問題になりやすいと言います。

こうして見てみると、お金持ちになれる人は自分を犠牲にして働くことをせず、正しいことは貫き通し、間違いは素直に認めて早めの進路修正ができる人だということがわかります。逆に、お金持ちになれない人は自分を犠牲にすることでとりあえず間に合わせるだけの仕事ばかりしている人、かつ間違いを素直に認めることができない人だと言えそうです。

お金持ちになれる人ほど「アドバイス」を求める

意外だったのが、お金持ちになれる人ほど「アドバイスを求める傾向にある」ということでした。

先に話を聞いた「自分が正しいことを貫き通す」ということと少し矛盾するのではと思いましたが、そういうことではないとのこと。「自分の専門分野については自分で決定権を握り、正しいと思った方向へグングン進んでいくことが多いのですが、専門外の分野については積極的に学ぼう、話を聞こうとする人が多い」と言います。

そう言われて、筆者も少し心当たりがありました。証券会社で中小企業への営業をしているとき、経営が順調でどんどん店舗の拡大をしているような経営者の方に「投資のことはよくわからないから、プロに聞くのがいいね」と言ってもらった経験があります。

新人で右も左もわからない筆者に、「自分は専門外だから」とおおらかな態度で接してくれたのです。自分の専門分野にはプライドがある一方で、専門外の分野についてはより詳しい人から知識を得ようと積極的にアドバイスを聞こうとする姿勢には柔軟性を感じました。こうした柔軟性と変なプライドを持たない姿勢が成功の秘訣なのかもしれません。

お金のことをよくわかっている人

これは金融の専門知識があるとか、ファイナンス理論の知識があるといった話ではありません。お金の性質をよくわかっている人、ということだと彼女は言います。

お金は、すでにお金がいるところに集まります。お金がないところにお金はやってきません。さらに、お金はふやそうとしないとふえません。ふやそうと思っていない人のところへお金はやってきません。こういうと当たり前に聞こえますが、意外と意識していない人が多いのです。

貯金は、貯め始めて少し貯まってからはグッと楽になるものです。最初はキツく感じることが多いはずですが、最初にある程度貯めてしまえばかなり楽になるはずです。さらに、いまの日本は低金利時代で、銀行に預けているだけではお金はなかなかふえてくれません。

それをふまえて、お金をふやそうと奮闘している人のところへお金が集まるのです。当然ですよね、お金をふやすための行動をしていない人のところでお金がふえるわけがないのですから。お金持ちになれる人は、お金をふやすということを積極的にできる人だと彼女は言います。そういう人のところでお金はふえるものなのです。

まとめ

いかがでしたか。お金持ちになれる人とお金持ちになれない人、意外なところで差があったことと思います。特に最後に関しては、当たり前のように感じることですが、私たちはリスクという言葉を見て目を背けてしまいがちです。お金のことは「わからない」と思って立ち止まってしまうとそこから一歩踏み出すのには相当な勇気が必要ですが、自分から積極的に学ぶ姿勢を大切にしたいものですね。

大塚 ちえ

参考記事

FP保有の金融系ライター。スポーツと音楽が趣味。金融機関勤めで得た知識と経験で、貯金・節約から投資までお金に関する悩みに向き合う。