シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手生保企業であるかんぽ生命保険です。
かんぽ生命保険の平均年間給与はいくらか
かんぽ生命保険(提出会社)の内務職員の2018年3月31日時点での平均年間給与は 612.1万円と600万円を超えています。また、従業員の平均年齢は38.7歳となっており40歳を下回っています。平均勤続年数は14.6年となっています。
かんぽ生命保険(提出会社)の営業職員の2018年3月31日時点での平均年間給与は 820.2万円と800万円を超えています。また、従業員の平均年齢は39.2歳となっており若干ですが40歳を下回っています。平均勤続年数は14.7年となっています。
かんぽ生命保険の従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で7490名(内務職員 6342名、営業職員 1148名)。単体で7000人以上の従業員数がいます。またかんぽ生命保険では単一セグメント、単一事業部門になっています。
また、連結の従業員数は8112名。かんぽ生命保険では単一セグメントであるため、セグメント別に代えて会社別の記載になっています。提出会社の従業員数は7490名、かんぽシステムソリューションズ株式会社の従業員数は622名です。
過去5年の業績動向
かんぽ生命保険(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
経常利益は減益傾向といってもよいのではないでしょうか。2014年3月期には4627億円の水準であったものが、2018年3月期には3092億円にまで減少しています。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は増加傾向で、2014年3月期には628億円あったものが、2018年3月期には1044億円になっています。
まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。
LIMO編集部