株式市場の振り返り-日経平均株価は8日続伸、一時23,000円も最後は値を消す

2018年8月30日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,869円(+21円、+0.1%) 8日続伸
  • TOPIX 1,739.1(▲0.4、▲0.03%) わずかに5日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,040.3(+10.7、+1.0%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,167、値下がり銘柄数:844、変わらず:93
  • 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
  • 年初来高値更新銘柄数:56、年初来安値更新銘柄数:12

東証1部の出来高は13億9,935万株、売買代金は2兆6,338億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。まだ休暇中の外国人投資家が少なくないものの、国内機関投資家を中心とした売買が活発だったと見られ、高水準とは言えませんが、久しぶりに相応の商いとなりました。

売買代金は2兆6,000億円を上回っており、8月2日(2兆7,678億円)以来のレベルとなっています。

そのような中、日経平均株価はやや荒い値動きとなりました。NY市場の上昇などを好感して寄り付き直後には一時+183円高まで買われ、再び23,000円台に乗せる場面がありました。しかし、そこから徐々に上げ幅を縮小し、前場の半ばにマイナス圏へ沈み、後場の寄り付きでは一時▲15円安まで下落しています。

最後は何とかプラスを維持しましたが、前日と前々日に続き、前場に付けた高値から大きく下落する値動きとなりました。ただ、それでも昨年10月以来の8日続伸で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、最後はプラスを維持できず、わずかな下落ながらも5日ぶりの反落となりました。

東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は再び1,000億円を上回る

東証マザーズの出来高は6,510万株、売買代金は1,151億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は増加し、再び1,000億円を上回るなど、個人投資家の物色意欲に回復の兆しが出ていることに変わりはないと見られます。

また、総合指数も続伸で引けています。今後は、このまま1,000ポイント台を維持するのか注目されましょう。

ソニーとTDKが3日連続の年初来高値更新、マツダなど自動車株が総じて安い

個別銘柄では、TDK(6762)とソニー(6758)が3日連続で年初来高値を更新し、塩野義製薬(4507)と中外製薬(4519)も取引時間中に高値更新となりました。

また、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、ソフトバンクグループ(9984)など指数寄与度の高い値嵩株も小幅上昇となっています。

その他では、スタートトゥデイ(3092)が大幅上昇となり、任天堂(7974)も値を上げて40,000円回復目前となったのが目を引きました。一方、自動車株が総じて売られ、トヨタ自動車(7203)、マツダ(7261)、スズキ(7269)が大きく値を下げました。

また、前日に上昇した金融株が反落となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)が冴えない値動きとなっています。その他では、ローソン(2651)、高島屋(8233)など小売株の一角に続落が目立ちました。

新興市場では、時価総額が最大のメルカリ(4385)が値を上げ、ZUU(4387)は大幅上昇の3日続伸となりました。また、ユーザベース(3966)も大きく値を上げています。ただ、全体的には静かな値動きの銘柄が多かったようです。

青山 諭志