4. 積立投資におけるポイント

次に、投資を始めるにあたって大切な視点を説明します。

4.1 長期間の定額投資であること

積立投資をする際、長期的に定額投資を行うことにより元本割れのリスクを減らすことができます。

価格の上昇や下降に意識されすぎずに、計画をした期間中の定額投資を続けることで、統計としては緩やかに価格が上がり途中の価格上昇や下降の影響を大きく受けなくなります。

さらに、長期的に投資を行うことで複利効果が発揮され、資産形成をする上で利益が上がりやすくなります。

積立投資の効果

積立投資の効果

出所:金融庁「資産形成の基本」

長期投資の効果

長期投資の効果

出所:金融庁「資産形成の基本」

4.2 投資先が分散されていること

積立投資をする際、投資先の業界や国は1つに絞らずに幾つかのものを掛け合わせたものにすることも重要です。

投資先を分散させることにより、例えば選択した1つの業界や国の株価が暴落したとしても他の部分でカバーができるため、リスクを下げることができます。

分散投資の効果

分散投資の効果

出所:金融庁「資産形成の基本」

4.3 リスクやコストの低い商品を選ぶこと

NISAを活用した積立投資を行う場合、最初に選んだ商品を継続して積み立てていくことが一般的です。そのため、最初にリスクやコストをできる限り下げた商品を選ぶことが重要になります。

コスト面では、投資をしている間は常に発生する信託報酬という手数料が低い商品を選択することで、投資期間中に発生する費用を抑えることができます。

リスクの面では、市場全体の動きを表す指数と連動して価格が変動するインデックスファンドを選択することや、上記に挙げた分散投資を意識した商品選びをすることにより、大きな価格変動リスクに対応をすることができます。