株式市場の振り返り-日経平均株価は昨年10月以来の7日続伸、最後は値を消す

2018年8月29日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,848円(+34円、+0.2%) 7日続伸
  • TOPIX 1,739.6(+7.9、+0.5%) 4日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,029.6(+9.4、+0.9%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,443、値下がり銘柄数:584、変わらず:74
  • 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
  • 年初来高値更新銘柄数:37、年初来安値更新銘柄数:12

東証1部の出来高は11億2,679万株、売買代金は1兆9,682億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。特段目立ったニュースがない中、依然として市場参加者が少ないこともあり、盛り上がりに欠けた商いとなりました。

売買代金は再び2兆円を下回るなど閑散相場に逆戻りです。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しましたが、前日同様に最後は期待外れとなりました。寄り付きから徐々に値を上げて前場は+154円高の高値引けとなり、再び23,000円台を視野に入れましたが、後場に入ると徐々に値を消して、結局は小幅上昇に止まっています。

最後はやや期待外れで終わりましたが、それでも昨年10月以来となる7日続伸を達成しました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなって4日続伸となりましたが、上昇率は日経平均株価を大きく上回りました。これは、中小型株を含めて幅広く買われたことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は再び1,000億円を割り込む

東証マザーズの出来高は7,813万株、売買代金は920億円となり、いずれも前日より減少しました。売買代金は再び1,000億円を下回りましたが、個人投資家の物色意欲に回復の兆しが出ていることに変わりはないと見られます。

また、総合指数は反発して引けました。今後は、このまま1,000ポイント台を維持するのか注目されましょう。

ソニー、TDK、オリンパスが連日の年初来高値更新、イオンなど小売株の下落が目立つ

個別銘柄では、TDK(6762)、ソニー(6758)、オリンパス(7733)などのハイテク株の一角に加え、塩野義製薬(4507)や中外製薬(4519)など医薬品株に対する物色も続き、これら全てが年初来高値を更新しました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株が値を上げ、野村ホールディングス(8604)など証券株も上昇が目立っています。

その他では、楽天(4755)が大幅高となり、任天堂(7974)も堅調に推移したのが目を引きました。

一方、ファーストリテイリング(9983)が大幅続落となり、ソフトバンクグループ(9984)やファナック(6954)など株価指数寄与度の高い値嵩株も揃って下落しました。

また、小売株が総じて売られ、ローソン(2651)、イオン(8267)、高島屋(8233)などが大幅安で引けています。

新興市場では、前日にストップ高となったZUU(4387)が大幅続伸となり、窪田製薬ホールディングス(4596)など医療バイオ関連株も値を上げました。一方、ユーザベース(3966)が値を下げ、串カツ田中ホールディングス(3547)も下落して引けています。

青山 諭志