4. 資産運用はリスク分散も取り入れて
今回は新NISAのポイントや積立投資を用いたシミュレーションを見てきました。
NISAにはリスクがあるとお伝えしましたが、特に株式や投資信託等を用いた資産運用においては価格の変動リスクがあります。
世の中の経済の動きや、リーマンショックやコロナショックのような大きな不況が訪れることで暴落する恐れもあります。
資産価値の下落を防ぐには、リスク分散が必要になります。アメリカだけ、日本だけの1国集中ではなく「地域の分散」。そして短期的に利益を得ようとするのではなく長期的な視野で運用する「時間の分散」。
最後に特徴の異なる運用商品を組み合わせる「資産の分散」が大事になります。リスクを分散させながら安定的な運用を心掛けましょう。
5. 新NISAのよくあるご質問(FAQ)
新NISAでよく寄せられる質問にお答えします。
5.1 Q1.非課税保有限度額が1800万円ですが、つみたて投資枠だけで使いきることはできますか?また、つみたて投資枠を使わず、成長投資枠だけを利用できますか?
A1.つみたて投資枠だけで1800万円を使いきることはできます。成長投資枠だけを利用することも可能ですが、成長投資枠の非課税保有限度額は最大1200万円となっています。
5.2 Q2.非課税保有限度額は買付額ベースで管理されますか?
A2.「買付け残高(簿価残高)」で管理されます。また、NISA口座内の商品を売却した場合には、その商品の簿価分の非課税枠が再利用できるようになります。
5.3 Q3.非課税保有限度額を管理するとのことですが、金融機関は変更できますか?
A3.金融機関は変更できます。非課税保有限度額については国税庁において一括管理を行います。なお、金融機関変更の方法やスケジュールはご利用の金融機関で事前に確認しましょう。
参考資料
渡邉 珠紀