5. 後悔(その5):急な出費が必要になった場合、新NISAしか対応できない

長期運用は重要ですが、日々のキャッシュフローを確保しつつ、計画を立てることが欠かせません。

もし急にまとまった出費が必要になった際、どのように工面するか考えておくことも必要です。

なぜなら、iDeCoは老後資金を目的とした制度であり、原則として60歳まで解約や取り崩しができません。

そのため、途中で資金が必要になった場合、新NISAから取り崩すしか選択肢がなくなるケースもあります。

急な出費が必要になった場合どうするか考えておきましょう

資産形成の画像

出所:Caito/shutterstock.com

6. まとめにかえて

いかがでしたでしょうか。今回は、元銀行員で企業型DCやiDeCoの講師を担当していた筆者が、受講者から聞いたエピソードなどをもとに後悔しがちな点をご紹介しました。

新NISAとiDeCoは税制優遇が充実しているなどの点から、いずれも魅力的な制度ではあります。

ですが新NISAとiDeCoは別の制度となるため、もちろん異なる点も多々あります。その違いを理解した上で、自分の資産設計に役立てていきましょう。

参考資料

三石 由佳