日本銀行「「生活意識に関するアンケート調査」(第100回<2024年12月調査>)の結果」によると、現在の暮らし向きについて、1年前と比べて「ゆとりがなくなってきた」と回答した人の割合が57.1%となっており、前回の調査(2024年9月)と比べて4.4%増加しています。

世間では物価上昇や少子高齢化の影響で将来への不透明感が増す中、実は日本の富裕層は増加傾向にあります。

この記事では、日本における純金融資産1億円以上の富裕層の割合や、富裕層の消費行動について解説していきます。

1. 日本にいる「富裕層の割合」はどのくらい?

まずは、日本の富裕層の状況を見てみましょう。

野村総合研究所のデータによると、純金融資産が1億円以上5億円未満の「富裕層」と、5億円以上の「超富裕層」を合わせると、日本には148万5000世帯が存在しています。

この数字は、日本全体の約2%に相当します。

日本の富裕層の割合。2枚目以降では富裕層のカード利用金額が多かったカテゴリを図表でチェック!

純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数

出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」

1.1 【一覧表】富裕層の「世帯数と保有資産規模」をチェック

  • 超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円
  • 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円
  • 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円
  • アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円
  • マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円

富裕層の数は増加し続けており、将来的には資産の偏りが一層顕著になるとされています。