貯金がうまくいかない、結婚生活がうまくいかない。全く関係ないように見えるその2つの出来事は、もしかしたら同じことが原因になっているかもしれない。そんなふうに話すのはアラサーで結婚4年目を迎える銀行勤務の女性と、結婚2年目の損保勤務の女性。
彼女たちは、結婚生活がうまくいかないときはお金も貯まらないし、お金が逃げていくようになると夫の心も離れている気がすると言います。今回は、貯金と結婚生活の共通点と、2つがうまくいく秘訣をご紹介します。
お金の使い方は人との接し方に似ている?
2人が口をそろえて言うのは、「お金を不本意に使ってしまうときは心に余裕がない」ということです。これには共感できる人もいるかもしれませんね。ぱーっとお金を使ってしまいたくなったり、本当は使いたくないようなことにお金を使わざるを得ない状況になったりするのは、ストレスが溜まるような環境下に身を置いているときではないでしょうか。
人は心に余裕がなくなってくると、ちょっとした我慢がきかなくなってします。いつもなら「最近お金を使いすぎたから節約しよう」と出費を抑えることができる人でも、ストレス過多になったり心の余裕がなくなってきたりすると「節約しよう」と素直に思えなくなるはずです。
中にはストレス解消のためにお金を使いすぎてしまう人もいますよね。たとえば、買い物でストレスを発散する人。いつもなら買わないような金額のものを購入したり、あれもこれもとたくさん買い込んでしまったり...。
人によって買い物の仕方は違うと思いますが、普段節約しようとちょっとした我慢を積み重ねていることがストレスを前にして爆発し、反動で買い物に出てしまう。このパターンはとても危険です。ストレス発散だからといって、お金も一緒に消えてしまうとせっかく今までちょっとずつ積み上げてきた「節約」が台無しになってしまいますよね。
そんな心の余裕がないときは、お金だけでなく身近な人の扱いも雑になってしまいがち。身近で自分のことをよくわかっている相手には、気を遣わない間柄であるだけに我慢がきかず、八つ当たりしたり冷たくあたったりしてしまうことがあるのではないでしょうか。
それで大変な思いをするのが最も身近な恋人や夫、パートナーなどです。心の余裕がなくなって、パートナーに八つ当たりすると相手との関係も冷え込んでしまいますよね。穏やかな気持ちを維持しないと、お金もパートナーも逃げ出してしまうかもしれません。
貯金と結婚生活、うまくいく秘訣って?
また、貯金と結婚生活、どちらにも共通する「うまくいく秘訣」があると2人は言います。今回話題になった秘訣は3つ。1つはこまめに確認することです。
貯金は、残高や目標金額との差などをこまめに確認したほうがモチベーションが上がります。目標との差を見ると「もっと貯めたい」と思うようになり、より自発的な貯金が可能になるんですね。それと同じように、パートナーの気持ちもこまめに確認したいところ。
長く交際が続いている恋人や夫など身近な存在になればなるほど、感覚的に相手が怒っているのか悲しんでいるのかなどがわかるようになり、こまめに確認しなくなってしまうと2人は言います。
「また怒ってるな」とか「落ち込んでるな」というのが一目見ただけでわかるようになると、わざわざ相手の状況や心境を確認しなくなってしまいますが、それでもやはり他人は他人。きちんと言葉にしないとわからないことってたくさんありますよね。
うまくいく秘訣の2つ目は、相手に振り回されすぎず、自分のペースをきちんと保つこと。パートナーに合わせてばかりでは疲れてしまうように、貯金しなきゃという気持ちに縛られると日頃の生活を楽しめなくなり、ストレスが溜まってしまいます。
自分がやるべきこと、やりたいことをできる生活を維持できるよう、無理はしない。パートナーに合わせて生活するのではなく、ときには1人の時間を持ったり、相手の言いなりになりすぎないことも必要です。貯金も、将来のお金を貯めることはもちろん大事ですが、それだけに縛られず今を楽しむことも大事。貯金のために生きているのではないですから。
最後の秘訣は、少し視点が変わりますが、パートナーと積極的に貯金の話を楽しくできることだと2人は言います。お金の話をすると顔色が変わったり、不機嫌になるパートナーを持つ人もいると思いますが、そうなってしまっては楽しい生活もできなくなりますし、うまくお金を貯めることもできません。
もしパートナーとお金の話で盛り上がることなんてない、という人はお金のことを楽しく話せる土壌づくりを始めてみましょう。パートナーとお金の話をするときは、「~しなきゃいけない」とか「~したらダメ」とか、強制するような言葉や否定するような言葉を避けるのがポイントです。
あくまでポジティブに、お金を貯めたその先に見える将来を見据えながら、楽しく盛り上がる環境ができれば最高ですよね。
まとめ
いかがでしたか。パートナーとお金の話をするのを躊躇してしまうという人も多いと思います。しかし、お金は生きている以上、どうしてもつきまとってくるもの。人生の多くの時間をともに過ごすパートナーと、明るく楽しくお金の話ができるように話題を振ってみてはいかがでしょうか。
大塚 ちえ