政府は2024年11月29日給与関係閣僚会議を開いて、人事院の勧告に基づき2024年度の国家公務員の給与の引き上げを決定しました

今後給与法の改正案を閣議決定し、今国会中での成立を目指していくことになります。

一方、民間の給与はどうなっているのでしょうか。

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、全世代の平均給与は460万円で、前年比0.4%の増加でした。男女別では男性が569万円で前年比0.9%の増加、女性が316万円で前年比0.7%の増加となっています。

次に年代別に詳しく見ていきましょう。

1. 【20~70歳代】平均年収はどれぐらいか

上記調査より、男女別の各年代の平均年収をみてみると、男性は年代が上がるにつれて年収が上がっていくのですが、一方で女性は横ばいから緩やかに減少するとがわかります(【図表1】参照)。

男性の場合は、50歳代まで平均年収は上がり続け、55〜59歳でピークである「712万円」となります。社会に出てから安定的に増えるというのが特徴でしょう。

一方、女性の場合は、20歳代後半から50歳代まで平均年収が300万円台前半と横ばいな状態が続いており、最も高い平均年収でも25〜29歳で「353万円」となっています。

また、男性の場合は日本全体の平均年収に到達する人が、比較的若い世代でも多い傾向にありますが、女性の場合はハードルが高い現状がみてとれます。