2024年12月26日、帝国データバンクが発表した「定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年通年/2025年見通し」によると、2024年は累計1万2520品目の値上げで、2025年4月までに6千品目の値上げも確定していて、24年比6割増ペースとのことです。

このうち、25年1月はパン類を中心に1380品目を数え、1月としては調査を開始した22年以降で最多となりました。

これだけ値上げが続くとかなり家計に負担がかかって辛いという方も多いのではないでしょうか。

元金融機関職員の筆者も、「生活費がなにかとかかって家計が苦しい…」という悩みを抱えているお客様の話を聞くことは決して珍しいことではありません。

では家計に余裕をだすためには何をすればいいのでしょう?色々と方法はありますが、その一つに「資産運用」があげられます。

資産運用をして手元の資産を増やすことができれば、家計に余裕をだす手助けとなるでしょう。

そこで今回は、投資初心者でも始めやすい新NISAのことについて解説していきたいと思います。

2024年からNISA制度は新しく変わり、より投資がやりやすい制度となりました。

新しく変更となった箇所やNISAを活用して投資した場合のシミュレーション等についても解説していくので、新NISAを始める際の参考にしていただけると幸いです。

1. 運用益(売却益・配当/分配金)が非課税になる「NISA」

【全6枚】運用益(売却益・配当/分配金)が非課税になる「NISA」、後半では積み立てシミュレーションも一覧で紹介

運用益(売却益・配当/分配金)が非課税になる「NISA」

出所:金融庁「NISAを知る

NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、個人投資家の資産形成を後押しするために、2014年に創設された税制優遇制度です。

2024年1月からは内容が見直され、さらに充実した「新しいNISA(新NISA)」が始まっています。

NISAの大きな魅力は、投資で得た利益が非課税になることです。通常、運用益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を利用すれば、この税金がかからず、利益をそのまま受け取ることができます。

ただし、NISA口座で運用できる商品や投資額には一定の制限があります。次ではこれらのポイントについて詳しく見ていきましょう。