世帯年収600万円台の貯蓄平均は「1500万円超え」資産形成の成功のカギは「分散投資」グラフ＆一覧表で徹底解説！年収600万円台世帯のお金のリアルと資産運用のポイントをファイナンシャルアドバイザーが解説

「家族の預貯金を把握している」という方は多くないと思います。

筆者は個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行っていますが、多くの方は「知りません」と答えられます。

何となく夫婦で貯めているつもりでも、親御さんが介護になってしまったり老後資金が不足していたり、あるいはこどもの教育資金に苦慮するというケースもあるでしょう。

こういう事態に備え、家族でお金の認識をすり合わせておくことは非常に重要になります。昨今は物価上昇が続いているので、貯蓄の切り崩しスピードがあがっている可能性もあるのです。

今回は同じ世帯年収の家庭ではどれほど貯蓄があるのかを知るために、「世帯年収600万円台」の家族の貯蓄事情について見ていきたいと思います。

1. 個人の平均年収は長年変わらず400万円台

国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、日本における平均給与は長らく400万円台にとどまっています。

【写真1枚目/全6枚】日本における平均給与の推移

過去10年間のデータを見ると、わずかながら上昇傾向が見られます。

とはいえ、物価上昇が続く中で生活が苦しいという世帯も多いでしょう。賃金上昇の施策にも注目が集まります。

では続いて、「世帯年収」に目を向けてみましょう。