ビーグリー、上期は売上高・利益とも計画値未達 オルトプラスとスマホアプリゲーム制作を開始

2018年8月15日に日本証券アナリスト協会主催で行われた、株式会社ビーグリー2018年12月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料

スピーカー:株式会社ビーグリー 代表取締役社長 吉田仁平 氏

2018年12⽉期 上期実績 損益計算書

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吉田仁平氏:みなさま、おはようございます。株式会社ビーグリーの吉田でございます。ただいまより、2018年12月期第2四半期決算のご説明を申し上げたいと思います。よろしくお願いします。

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まずは、損益計算書のご報告です。

この上期は、こちら(のスライド)にありますとおり、売上高は45億3,500万円、営業利益はマイナス8,900万円。以下の経営指標は、ご覧のとおりとなっております。

当初の当社の業績予想に対して、上期に関しては、売上高が2億4,100万円及ばず、達成率にして5パーセント程度及ばなかった結果となっております。

営業利益に関しましては、計画に対しましてマイナス2億7,700万円ということで、こちらも未達となっております。

概要としまして、第1四半期に関しては、海賊版サイトの影響がございまして、業績としては低迷いたしました。第2四半期に関しては、過去最高の売上で挽回を図りましたが、当初の計画には力及ばず、未達となっております。

この上期は、テレビCMを(2018年)1月と6月に実施させていただいておりましたが、こちらの四半期に関しては、この上期の収益上は、極めて限定的な状況でして、売上高が及ばなかったという状況になっております。

営業利益に関しましては、こちらの売上が未達だった分、ならびに当初の戦略どおりの多様なプロモーション展開を行う中で、関連コストが想定を上回ったところで、営業利益も及ばずという結果となっております。

2018年12⽉期 上期実績 売上⾼・営業利益の推移

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続きまして、(上期実績について)もう少し細かくご説明させていただきます。左側のグラフが、この上期の売上高と営業利益の推移でございます。

第1四半期から第2四半期の伸びは10.6パーセントということで、伸長はしているのですが、本来であればもう一息、売上を伸ばしていきたかったところでございました。第1四半期・第2四半期ともに、テレビCMの先行投資が入っておりまして、営業利益としても、マイナスの結果となっております。

結果として、売上高の今期の業績予想に対する進捗率としましては、44.2パーセントという状況になっております。

2018年12⽉期 上期実績 貸借対照表

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続きまして、貸借対照表でございます。こちらも、(スライドを)ご覧いただいている数字のとおりでございます。自己資本比率は、依然高水準を維持している状況です。

2018年12⽉期 上期決算 キャッシュフロー計算書

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続きまして、キャッシュ・フロー計算書になります。こちらも(スライドを)ご覧いただいているとおりではあるのですが、去る(2018年)5月から、25万株の自己株式取得を実行しております。

2018年12⽉期 上期トピックス サマリー

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続きまして、この上期のトピックスをいくつかご紹介させていただきたいと思います。

まずは、この場を借りまして、当社は去る(2018年)3月にマザーズから東証一部に市場変更させていただきましたことを、ご報告させていただきます。

その他、具体的な会社の活動について、このあといくつかご紹介させていただければと思います。

2018年12⽉期 上期トピックス 海賊版サイト対策

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こちらは、海賊版サイトの対策といたしまして、この(2018年)4月に「日本電子書店連合」というものを、いわゆる電子書店の業界団体として、他の電子書店4社さまと合同で発足させていただきました。

結果的に、ちょうど海賊版サイトが、社会的にも少し話題になっているようなタイミングになりました。今まで業界には、出版社さまの団体はいくつかあったのですが、電子書店の団体はなくて、業界としてこのような大きな問題に対して連携を取るべく、有志で発足させていただいたというものでございます。

2018年12⽉期 上期トピックス プロモーションの多様化①

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続きまして、当社が期初に掲げました4つの戦略に沿って、トピックスをご紹介させていただければと思います。

まず当社は、この上期はテレビCMに一定の先行投資を行ってまいりました。ブランディング・認知強化から、集客力を向上させていこうという思惑でございました。関ジャニ∞の横山裕さんを起用しましたCMを、(2018年)1月と6月に実施させていただいております。

2018年12⽉期 上期トピックス プロモーションの多様化②

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先ほど、「(テレビCMは)業績に対する効果に関しては、極めて限定的であった」というご報告をさせていただきましたが、一方で、サービスの認知に関しましては、こちらにございますとおり、一定の認知度の向上が確認できております。

まだ認知度向上が、現時点で収益面に反映させられるところには至っておりませんが、今後、うまくビジネスにも繋げていきたいと思っております。

2018年12⽉期 上期トピックス プロモーションの多様化③

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続きまして、プロモーションの多様化の一環で、当社は「まんが王国ラボ」という漫画情報メディアを「まんが王国」内に開設させていただいております。漫画に関するニュースや主題記事を、定期的に発信するメディアを立ち上げております。

今までも「まんが王国」の中では販売の一環として、おすすめの作品や、良作でありながらそこまで知名度が高まっていない名作の掘り起こしを行ってまいりました。一方で、漫画の作品ならびに、それに関係する作り手さんや漫画家さんといった、少し対象を広めた中でおもしろい切り口でニュースを提供していくかたちで、「まんが王国ラボ」をスタートいたしました。

2018年12⽉期 上期トピックス プロモーションの多様化④

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続きまして、こちらもプロモーションの多様化の一環ですが、他の企業とのタイアップならびにお得な販促施策を、「まんが王国」で展開しております。

わかりやすいところでいきますと、この(スライドの)向かって右上です。「まんが王国」と、ファッションECサイトの「ZOZOTOWN」のお客さまに……「ZOZOTOWN」が提供するオマケと言いますか、そのような企画に「ZOZOオマケ」というものがあるのですが、「まんが王国」で使えるポイントを「ZOZOTOWN」のユーザーさまに1,000ポイントプレゼントするという企画で、タイアップさせていただくものを(2018年)6月に展開しております。

ドン・キホーテさまや、その他の大小さまざまな会社さまと、いくつか同様の取り組みを展開しております。

2018年12⽉期 上期トピックス コンテンツの拡充①

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続きまして、コンテンツの拡充の切り口で、トピックスをご紹介いたします。

まず、当社の強みの1つとしております、無料作品を提供するコーナーとして、「じっくり試し読み」という取り組みを、かねてよりさせていただいておりますが、こちらの提供作品を2,200タイトルから2,500タイトル以上に拡充させていただきました。

2018年12⽉期 上期トピックス コンテンツの拡充②

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同様に、コンテンツ拡充の一環で、当社が抱えておりますオリジナル作品を拡大していく取り組みにおきましては、こちらに掲載させていただいているものを代表に、現在は20タイトルを配信・連載するに至っております。

当社の取り組みの特徴の1つとしましては、こちらにありますとおり、出版者さまとのタイアップ型での、オリジナル作品の提供です。もちろん、実績のある有名な漫画家さんとの直接のオリジナル作品も含めて、提供を拡大させていただいているところでございます。

2018年12⽉期 上期トピックス コンテンツの拡充③

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続きまして、新規取引先との契約も進捗しております。こちらは、株式会社リブレさま、株式会社新潮社さま、株式会社アムタスさまです。販売では競合でございますが、彼らのオリジナル作品も提供を開始しております。

2018年12⽉期 上期トピックス サービス改善①

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続きまして、サービス改善の切り口で、トピックスをご紹介します。

こちらは、(「まんが王国」の)累計ダウンロード数の推移でございます。この(2018年)4月に、単行本換算で8億冊の累計ダウンロードに到達いたしました。

現在、当社の登録会員は、有料・無料を含めて4月時点で100万人を突破しております。

2018年12⽉期 上期トピックス サービス改善②

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あと、サービス改善の取り組みとしまして、少しわかりづらいのですが、仕組上、いくつか「まんが王国」の中で強化を図っております。

1つは、レコメンドエンジンの取り組みに関して、強化を行いました。シルバーエッグ・テクノロジーという会社と提携いたしまして、(レコメンドエンジン強化を)推進しております。

(スライドの)左上が「KARTE」というサービスです。簡単にご説明しますと、ユーザーさまのそれぞれの属性ごとに(合わせて)、そのユーザーさまがサイトに訪問したときに、表示するコンテンツを細分化して、制御・管理することができるツールです。

これによって、ユーザーさまの使い勝手としましては、「まんが王国」に来ていただいたときに、より適切な作品やキャンペーンといったものの告知がなされるようなかたちに、サービスが改善しております。

こういった効果で、ユーザーの再訪率や顧客単価で、徐々にプラスの影響が出始めているところです。

2018年12⽉期 上期トピックス 新規・周辺ビジネス①

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続きまして、新規・周辺ビジネス、収益化への布石というところで、いくつかご紹介させていただきたいと思います。

こちら(「Birth YUSUKE NAKAMURA VR」)に関しては、この上期に中村佑介さんという非常に著名なイラストレーターの方の、作品・世界観をVR化するというプロジェクトをやらせていただきました。

販売実績としては、なかなか全社業績の中で語るほどの規模には、残念ながら至っていないのですが、新しい取り組みとして、こういったさまざまなグッズの販売を展開させていただいております。

こちらは販売(実績)に繋がっていないということなので、なかなかユーザーさまには、まだ理解されづらい商品であったのかなという反省もあるのですが、著名な各書店さまの販売員の方には非常にご理解をいただいて、さまざまな場所で展示販売するには至っております。

2018年12⽉期 上期トピックス 新規・周辺ビジネス②

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今回(の「Birth YUSUKE NAKAMURA VR」)は、なかなか実績には繋がりませんでしたけれども、こういったコネクションやフィードバック、市場の反応というものを、今後に活かしていければと思っております。

2018年12⽉期 上期トピックス 新規・周辺ビジネス③

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一方で、別の取り組みとしまして、当社は「FUNDIY STORE」という、いわゆるクリエイター・漫画家さんの限定グッズなどを販売するECサイトを展開しておりますが、こちらは堅調に、さまざまな作品のリリースを行っております。

なかなか、スケールしていくところは模索中ではあるのですけれども。今までは、複製原画やセミオーダーカラーイラスト色紙というものだけだったのですが、この上期はTwitterなどで活躍する草の根のクリエイターの方々の中から、フォロワーなどの一定の支持を集めているような方々の、独自のグッズの販売を手掛け始めております。

2018年12⽉期 上期トピックス 新規・周辺ビジネス④

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新規・周辺ビジネスの最後(のトピック)になりますが、この上期にオルトプラスさまと、スマホ向けのアプリゲームの共同制作プロジェクトを発表しております。

リリースは来期以降になりますが、こちらに関しては当社のコネクションの中から、非常に著名な声優さんの保志総一朗さんをスーパーバイザーに迎えて、ゲームの取り組みを進めている状況です。

一方で、メディアミックスという中長期的な当社のビジョンの中で、ソニー・ミュージックエンターテインメント(SME)さんが持つ一部のIPを、当社でコミカライズするようなプロジェクトも始めさせていただきました。

今後の事業展開 2018年12⽉期通期業績予想

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続きまして、通期の業績予想でございます。

通期の業績予想に関しては、現時点(2018年8月15日)では、据え置きで考えております。上期は、業績予想に対して及ばずという結果にはなっておりますが、もともとの計画でも、上期に各種プロモーション投資を先行して、下期に刈り取るという戦略でございました。

この下期は、上期の未達分もありますが、より効率的なプロモーション活動に注力するとともに、サービスの改善をきっちり行うことで、業績予想の達成を目指してまいりたいと思っております。

今後の事業展開 2018年12⽉期の事業戦略

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こちらは、繰り返しになりますが、当社の期初の事業戦略でございます。

基本的には、同様の戦略に基づいて、業績予想の達成を目指してまいりたいと思っていますが、プロモーション(の多様化)に関しては、とくに「ブランディング・認知強化(による集客力の改善)」というところをうたっておりますが、これは上期にある程度実施できている部分がございますので、下期は売上収益のところをより意識しながら、進捗させてまいりたいと考えております。

今後の事業展開 今後の⽬指す姿

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最後になりますが、こちらは当社の中長期ビジョンの中で、過去にもご紹介させていただいているモデルです。メディアミックス環境の構築ということで、いくつか上期に手掛け始めているプロジェクトもあります。

プロジェクト進捗的には、実際にリリースされたり数字に反映されたりするようなものは、まだまだ多くないところではありますが、いくつか落ち込んでいるものも含めて、今後、順次世の中にリリースしていくというところで、ビジョンの実現に邁進したいと考えております。

私からのご報告は、以上となります。ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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