サザンオールスターズや福山雅治など有名アーティストを擁する大手芸能プロダクションのアミューズの業績が好調です。その背景について最新の決算資料をもとに見ていきましょう。
Q1決算で通期予想をいきなり!上方修正
2018年8月13日にアミューズは2019年3月期Q1決算を発表しました。業績は好調で、営業収入(売上高)は対前年同期比+60%増、営業利益は同+96%増と好調です。
加えて、アミューズは2019年3月期の上期及び通期の業績予想を上方修正しています。8月14日の株式市場では同社の業績や見通しの上方修正を好感し、株価は大きく上昇しています。
同社が営業利益を中心に利益見通しを上方修正した背景として、「利益率の高いCM 収入、ファンクラブ収入等が全般にわたり好調」とし、また経費に関しても「販売管理費におきましても貸倒引当金の減少等」としています。プロダクト(サービス)ミックスの改善と経費の減少で大幅増益となっています。
アーティストマネージメント事業が大幅増収
Q1はアミューズの主力事業である「アーティストマネージメント事業」が大きく伸びています。営業収入は対前年同期比+73%増となっています。
同事業の営業収入の内容としては、コンサートでは、福山雅治、 ONE OK ROCK、SEKAI NO OWARIのコンサートツアー、「Amuse Fes un MAKUHARI 2018」。また、印税収入(新譜)では星野源のライブDVD、PerfumeのシングルCD。大泉洋、神木隆之介、吉高由里子、板谷由夏などの出演収入・CM収入などが寄与しました。
Q1決算で通期の業績予想までもが修正され、下期にかけても同社のアーティストや俳優のマネジメント及びコンテンツ事業などには注目です。
青山 諭志