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(初公開日:2024年11月5日)

2024年10月18日、消費者物価指数が発表されました。

これによると、総合指数は前年同月に比べて2.5%の上昇、生鮮食品を除く総合指数は前年同月に比べて2.4%の上昇、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は前年同月比2.1%の上昇とすべての項目が前年同月に比べて上昇したことがわかります。

やはり、年々物価が高騰しているということです。

この状況を受け、2019年より低年金世帯向けに「年金生活者支援給付金」の支給がスタートしています。

今回は、老後生活における収支の現状について確認していきます。

現在老後生活を送っている人々の生活意識や、実際受給している年金額・また「年金生活者支援給付金」についても具体的に見ていきましょう。

また記事の後半では老後準備についても記載していますので、ぜひチェックしてみてください。

1. 高齢者世帯の59.6%が「生活が苦しい」と回答

厚生労働省の実施した「生活意識の調査」によると、高齢者世帯の59.6%が生活が「大変苦しい」もしくは「やや苦しい」と答えています。

【写真1枚目/全5枚】「大変苦しい」もしくは「やや苦しい」と答えた割合/次ページ以降では政府からの支援金情報も掲載

「大変苦しい」もしくは「やや苦しい」と答えた割合グラフ

出所:厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」

【高齢者世帯の結果】

  • 大変苦しい:26.5%(前回20.2%)
  • やや苦しい:33.1%(前回31.0%)
  • 普通:35.8%(前回42.1%)
  • ややゆとりがある:3.9%(前回5.5%)
  • 大変ゆとりがある:0.7%(前回1.1%)

前年度の同調査では、「大変苦しい」と「やや苦しい」を合わせると51.2%となっていたことから、この1年で生活が苦しいと感じる高齢者が増えていることが分かります。

これは物価の高騰によって、高齢者の生活がますます厳しくなっていることが背景としてあるのでしょう。

年金や貯蓄に頼って生活している高齢者にとって、生活必需品や医療費の負担が増加することで、日常生活が困難になることが予想されます。

特に、年金といった限られた収入で生活を維持することは決して容易ではなく、物価高の影響が深刻化していると言えるでしょう。

次章では、年金の平均受給額について見ていきます。