3. アドバイザーが考える「富裕層の共通点3つ」とは

ここからは、筆者が考える「富裕層の共通点」を3つお届けしたいと思います。

①時間を大切にする

富裕層と呼ばれる資産家たちには、「時間」を大切に扱う人が多い印象があります。”Time is money(時は金なり)”という格言を、行動で示しているのです。

例えば「移動時間」にフォーカスして考えてみましょう。

富裕層と呼ばれる資産家たちは、コストダウンと引き換えに長時間の移動を選ぶことは避ける傾向にあります。

例を挙げると、「職住隣接を好み、通勤のための移動に長い時間はかけない」「安い価格を求めてはるばる遠方まで出向かない」といった思考です。

そして自由になった時間は、自己研鑽やリフレッシュ、新しいビジネスの構想に使うなど、最大限に有効活用することを心掛けている人が多い印象があります。

②決断力を重要視する

富裕層と呼ばれる資産家たちは、時間を大切にするのと同様に「決断力」も重要視する傾向が強いです。

例えば有望な投資対象に出会った場合、機会損失を避けるために素早く決断を下します。あれこれ迷っている間に相場が変わり、利益を逃してしまうことを避けるのです。

直感や経験を信じ、素早い決断を実践することで、より多くのチャンスに巡り合えているのかもしれません。

③長期的なビジョンを持っている

物事に対して「長期的なビジョン」で構える点も、富裕層たちの特徴の一つと言えるでしょう。

目先の損得に一喜一憂せず、将来的なリターンが見込める対象に先行投資を好んでおこなう傾向があります。子どもの教育や、自分自身のスキルや教養を高めるための自己投資もその好例でしょう。

例えば、専門スキルや語学力をつけるために時間やお金を費やしても、すぐに短期的なリターンは望めないかもしれません。しかし富裕層たちは、将来のキャリアや事業に結びつく可能性を見越してそれらを「学ぶ」のです。

これは、プライベートにおける健康管理についても言えるでしょう。運動、そしてバランスの整った食事に、時間とお金をかけ、長い目で見て「健康な」生活を送ることを意識しています。

このような取り組みは、一朝一夕で効果が見えるものではありません。将来的なリターンを考えているからこそ、実践できることでしょう。

こうした長期的な視点も、富裕層のマインドの一部となっているのです。

4. 富裕層に学ぶ!資産作りは「分散」と「時間」がポイント

今回は富裕層について深掘りしてみました。富裕層に共通する3つの特徴を知ると、資産形成の大切さが見えてきます。

2024年からNISAも改正されましたが、運用益が非課税になるという特徴があります。この制度は、富裕層がやっている「時間の力を活用した運用」と通じるところがあるといえるでしょう。

例えば、NISAでは毎月一定額を投資する「ドルコスト平均法」を活用すれば、高値掴みのリスクを抑え、じわじわと資産を育てられる場合もある仕組みになっています。

運用では「分散」も忘れてはいけません。地域や資産タイプを分けてリスクをバランスよく取るのも大事です。

無理せず続けることが安心につながります。未来の自分のために、資産づくりの第一歩を踏み出してみませんか。