3. 資産運用の方法を選ぶポイント

今回は「新NISA制度」と「以前のNISA」の違いや、「月3万円・30年間」運用したらどうなるのか、具体的なシミュレーション結果を解説してきました。

「月3万円」を「年利3%」で運用した場合、30年後の総額は1748万2107円となっていることがわかりました。

内訳として、利益は668万2107円になります。

ただし、資産運用には価格変動リスクが伴うことを覚えておきましょう。

では、定期預金や貯金が安定的なので良いのではないかと思う人もいますが、貯金にもリスクはあります。

貯金の最大のリスクとされるのは、物価上昇に対して金利が追い付いていないというインフレリスクです。

たとえば、自動販売機で飲み物の値段は、一昔前だと100円ほどだったのではないでしょうか。

その場合、1万円持っていると、自動販売機で飲み物が100本買えていたでしょう。

しかし、飲み物の値段が200円に上がると、1万円で買えるのは50本になります。

つまり、1万円自体は変わっていないのですが、物の値段が上がることで実質目減りしているということになります。

資産運用を行う際は、長らく続いている物価高も考慮することが大切です。

まずは家計の状況を確認し、複利の効果を得るために長期投資を心掛けるとよいでしょう。