6. まとめにかえて
本記事では、65歳以上の無職夫婦世帯の実態について確認していきました。
貯蓄額は増加傾向にあり、将来の不安から早々に準備しようとする動きが多くなっていることが分かります。
「貯蓄から投資へ」の動きが活発化しているということも、貯蓄額の増加につながっているようですね。
ですが、毎月の収支については約4万円の赤字になっているため、貯蓄を取り崩しながら生活している状況です。
ゆとりのある生活を送ろうとすると、さらに貯蓄を取り崩すペースが速くなってしまいます。
長寿化が進む中で、貯蓄がなくなってしまうと厳しい生活が余儀なくされてしまいます。
せっかくの老後はお金のことを気にせず、のびのび生活していきたいですよね。
理想の老後生活を実現するためには、できるだけ早いタイミングで準備していくことが大切です。
生活費の見直しや資産運用をするにしても、時間をかけて行うことで大きな成果につなげることが期待できます。
理想の老後生活に向けて、計画的に準備していきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」
- 厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6(2024)年財政検証結果ー」
川勝 隆登