ファイナンシャルアドバイザーとしてお金の相談を受けていると、特に多いのが「老後の生活」の資金準備についての質問です。
みなさん、やっぱり将来の生活が気になりますよね。「趣味に時間をたっぷり使いたい」とか、「おいしいものを食べて、のんびり過ごしたい」という人もいるでしょう。やっぱり、誰でも「ゆとりのある生活」を送りたいですよね。
でも、そんなゆとりある生活を実現するには、しっかりとした資金準備が必要です。日本では公的年金がサポートしてくれますが、それだけでは十分とは言えない場合もあります。そんな時に役立つのが「年金生活者支援給付金」。一定の条件を満たすと、この支援金を受け取ることができるのです。
でも、何より大事なのは、年金やその支援制度の仕組みをちゃんと理解しておくこと。準備を始める前に、この仕組みをしっかり押さえておくことが、将来の不安を減らす第一歩です。
この記事では、年金受給額や「年金生活者支援給付金」の内容を分かりやすく解説します。
将来の大切な収入源について、今のうちにしっかり確認しておきましょう。
1. 「年金生活者支援給付金」はどんな人が受け取れる?
年金生活者支援給付金は、所得の少ない年金受給者をサポートするために設けられた制度です。
高齢者や障害を持つ方、遺族の方が、年金のみでは生活が厳しい状況にある場合、その経済的負担を軽減することを目的としています。
次章では、年金生活者支援給付金の一つである「老齢年金生活者支援給付金」の対象者について、詳しく見ていきましょう。
1.1 「老齢年金生活者支援給付金」の対象者を確認
「老齢年金生活者支援給付金」は、下記の支給要件をすべて満たしている方が対象です。
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
- 前年の公的年金等の収入金額※とその他の所得との合計額が以下のとおり
【昭和31年4月2日以後生まれの方】
- 老齢年金生活者支援給付金…78万9300円以下
- 補足的老齢年金生活者支援給付金…78万9300円を超え88万9300円以下
【昭和31年4月1日以前生まれの方】
- 老齢年金生活者支援給付金…78万7700円以下
- 補足的老齢年金生活者支援給付金…78万7700円を超え88万7700円以下
※ 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
続いて、2024年度における「老齢年金生活者支援給付金」の給付基準額の目安を見ていきましょう。