1.1 これまで提示されてきたモデル年金【2024年度の例】
厚生労働省は毎年1月頃、新たな年金額の例を公表してきました。
2024年度の例は以下のとおりです。
- 国民年金(老齢基礎年金):満額で月額6万8000円
- 厚生年金:標準的な夫婦世帯の二人分で月額23万483円
国民年金(老齢基礎年金)は満額が記載されていますが、厚生年金では標準的な夫婦世帯の合計額となっています。
この金額は、平均的な収入(平均標準報酬月額43万9000円)で40年間働いた場合に受け取る「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」の合計額を示しています。
つまり、「標準的な収入を得た夫」と「専業主婦の妻」という組み合わせが40年間続いたケースが基準となっています。
共働き世帯の増加や働き方の多様化が進んでいるため、夫婦個別でシミュレーションすることが重要になるでしょう。
前章の5パターンのみでなく、ねんきんネットやねんきん定期便を活用してみるものひとつです。
次章では、実際に支給された年金の平均月額を見ていきましょう。