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(初公開日:2024年11月1日)

昨今の日本では、円安や物価上昇、利上げなど様々なお金に関するニュースを耳にするかと思います。

筆者は普段、個人向け資産運用アドバイザーとして従事しているのですが、お客様から最も多いお問い合わせが「老後が心配」ということです。

具体的になぜ不安なのかを尋ねると、物価上昇が続いたり税金が高くなったりなどで生活苦になりそうという意見が多いですが、一番は将来、年金が受け取れるか分からないというものです。

しかし、実際には年金の受取額は少しずつですが増えているというのが現状です。

また現在では年金生活者支援給付金という給付金があり、所得が一定基準を下回る公的年金の受給者が受け取れるものです。

老齢基礎年金の受給者は「老齢年金生活者支援給付金」、もしくは「補足的老齢年金生活者支援給付金」を受給できる場合があります。

本記事では、年金生活者支援給付金の対象者や給付金の目安について見ていきます。

また、年金の制度や年金生活者がどの程度の年金を受け取っているのかも見ていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

1. 「年金生活者支援給付金」の種類は?対象者や申請方法もチェック

老齢年金生活者支援給付金は、低所得の年金受給者を支援するための制度です。

では、その具体的な対象者を確認しましょう。

【写真全4枚】1枚目/年金生活者支援給付金制度について、2枚目/年金生活者支援給付金の給付基準額一覧表

年金生活者支援給付金制度について

出所:厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」

1.1 老齢年金生活者支援給付金の対象者

  • 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
  • 同一世帯の全員が市町村民税非課税
  • 前年の公的年金等の収入金額(※障害年金・遺族年金などの非課税収入は含みません)とその他の所得との合計額が以下の要件に該当する方

なお、生年月日によって支給要件が異なります。

1956年4月2日以後生まれの方

  • 老齢年金生活者支援給付金…78万9300円以下
  • 補足的老齢年金生活者支援給付金…78万9300円を超え88万9300円以下

1956年4月1日以前生まれの方

  • 老齢年金生活者支援給付金…78万7700円以下
  • 補足的老齢年金生活者支援給付金…78万7700円を超え88万7700円以下

上記の支給要件をすべて満たしている方が対象です。

では、2024年度の老齢年金生活者支援給付金の給付額はどれくらいなのでしょうか。

続いて、その目安を見ていきます。