2. 【参考】4月にはマクロ経済スライドが発動されることも

現役世代の人口減少や平均余命の伸びに合わせて、年金の給付水準が自動的に調整される「マクロ経済スライド」という仕組みが導入されています。

マクロ経済スライドが発動される場合は通常、4月に年金額の改定として反映されます。

賃金や物価の上昇に応じて年金額も増えるのが一般的ですが、年金額の伸びを調整することによって財源の範囲内で給付を行えるように保ち、長期的に公的年金の財政を運営していくことが本制度の主な目的です。

なお、現在の制度では、マクロ経済スライドによる調整は「名目額」を下回らない範囲で行うことになっています。

3. 年金振込通知書をチェックしよう

今回ご紹介したように、公的年金の受給額が増減する理由はいくつかあります。

主な要因は所得や控除額の変化によるものですが、定額減税の影響などその他の要因によって手取り額が変わるケースもあります。

10月から年金額が変わる場合は、再度「年金振込通知書」が送付されるので、届いたら内容を確認しておきましょう。

参考資料

加藤 聖人