夏休みも残り半分ほど。もう既にヘトヘト…というママも少なくないでしょう。特に今年は猛暑ですし、一日中子どもが騒いだりダラダラしていると、怒る機会も増えてしまいますよね。残りの夏休みを乗り切るために、夏休みに親が疲れる原因と、その解決策をご紹介します。
一日中子ども中心で動く→大人の時間を作る
夏休みは一日中子どもの遊びに付き合ったり、子どもの好きな場所へ連れて行くなど、終始子どもペースで動かなければなりませんよね。親が自分の好きなことをしたり、ゆっくりお茶を飲むことさえできないので、疲れも溜まるもの。
いくら子どもが好きでも、自分の時間がとれない日が何日も続けば、心の余裕をなくしてしまうのが人間です。「夏休みは怒りっぽくなる」のはママの夏休みの悩みの代表格でしょう。子どもにとっては楽しい夏休みですし、約40日間もあるのですから、できればイライラしたくないですよね。
子どもに怒らないためにも、毎日計画的に自分の時間は作りましょう。たとえば夏休みですから、普段よりもテレビやゲームの制限を緩めても良いでしょう。子どもがテレビやゲームを見ている間に、自分の好きなことをしたり、ゆっくりお茶を飲みましょう。
夏休みだからといって、全て子どものペースにしなければいけないという決まりもありません。「週に1回はママの好きなカフェや買い物、行きたい場所へ付き合ってもらう」のも良いでしょう。大人の世界を見せるのも、一つの経験となります。
家事が大変→遊びと家事を一緒にし、頑張らない
夏休みで大変なのが、お昼ご飯作りや部屋の掃除などの家事。1日3食オヤツ付きとなると、朝から晩までキッチンに立っているようなものですよね。
大人にとってはしんどい家事ですが、特に幼児期〜小学校低学年頃の子どもにとっては遊びになるよう。不思議なもので、自分のオモチャの片付けは嫌がる割に、掃除(床やテーブルをふく、掃除機をかける)や料理をやりたがる子どもは多いものです。
そこで、夏休み中の家事を子どもと一緒にしてみてはどうでしょうか。子どもにテーブルや床、壁を拭いてもらったり、お風呂でプールをするついでにお風呂掃除をしたり、料理の下ごしらえを頼んだり。
大人が本気でやりだすと、子どもも「自分もやる」と言い出します。時間も潰れますし、家事もできますよ。小学生以上の子どもには「家族の一員だから」と説明し、お手伝いしてもらいましょう。夏休み以降のお手伝いも期待できます。
一日中子どもがいるのですから、家事も普段通りにはできないものです。お昼ご飯のテーマは、「昭和の食卓」をお勧めします。夏野菜は切ったり茹でるだけで美味しいものですし、おにぎりと味噌汁でも十分でしょう。40日あるのですから、頑張りすぎないことが大切です。
ケンカ、ダラダラ、ケガ…→ある程度諦め、ケガには注意を
きょうだいがいると一緒に遊んでもくれますが、一日中一緒にいると大騒ぎですし、兄弟喧嘩も絶えません。子どもですから、騒ぐのも、ケンカをするのも当たり前といえば当たり前。小さなことなら怒らずに、諦めも必要でしょう。
夏休みだからとダラダラしてしまう子も多いですが、初めから「計画的に夏休みを過ごそう!」と張り切る子どもはほとんどいないものです。計画を立てることが年々進歩できるように、少しずつ親がサポートしていきましょう。普段学校や園で頑張っているのですから、「夏休みくらい、まぁいっか」という気持ちを持っておくと楽です。
ただし、ケガには注意しなければなりません。子どもがケガをしないよう、普段以上に環境には気をつけておきましょう。
夏休みは成長を感じる時期。あと何年一緒に過ごせる?
夏休みは大変でもありますが、子どもの成長を感じる時期でもあります。去年と比べて、できること、行ける場所が増えると、子どもの成長を感じますよね。お手伝いもできるようになれば、また子どもの成長を感じるものです。
子どもとの夏休みは、長いようで実はそうでもありません。中学校に入れば部活動もありますから、ベッタリ一緒にいられるのは幼稚園〜小学校の9年間だけ。一生のうちの9年間のみです。長いけど短い、短いけど長い夏休み。「大変だったけど、まぁ良かったかな」と思えるくらいを目指してみましょう。
宮野 茉莉子