株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、TOPIXも4日ぶりの反発

2018年8月7日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,662円(+155円、+0.7%) 反発
  • TOPIX 1,746.0(+13.1、+0.8%) 4日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,009.9(+3.1、+0.3%) 3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,382、値下がり銘柄数:644、変わらず:77
  • 値上がり業種数27、値下がり業種数:6
  • 年初来高値更新銘柄数:17、年初来安値更新銘柄数:128

東証1部の出来高は13億2,412万株、売買代金は2兆1,525億円(概算)となり、いずれもほぼ前日並みでした。特段目立ったニュースがない中で、米中貿易摩擦を懸念する向きが支配的となり、模様眺めに徹した投資家が多かったようです。

ただ、好決算銘柄を中心に買いが優勢となる場面もあり、活況な商いではありませんでしたが、売買代金は2兆円を維持しました。

そのような中、日経平均株価はプラス圏で推移する時間帯が多く、後場には一段と上げ幅を拡大しました。寄り付き直後こそ一時▲8円安と弱含みましたが、後場の序盤には一時+159円高まで上昇する場面も見られました。

その後やや売りに押されましたが、最後は盛り返して反発で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなって4日ぶりの反発となりました。また、上昇率は日経平均株価を若干上回って引けています。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反発、売買代金は18日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,600万株、売買代金は899億円となり、いずれも前日より小幅減少となりました。依然として個人投資家の物色意欲の戻りは鈍く、売買代金は18日連続で1,000億円を下回る低調な商いとなっています。

なお、総合指数は3日ぶりの反発となりましたが、依然として1,000ポイント割れの懸念が残っています。すっかり冷え切ってしまった個人投資家ですが、その投資意欲を刺激するような物色テーマの登場が待たれましょう。

ソフトバンクグループが急騰、前日急落のゼネコン株は多くがいったん反発

個別銘柄では、前日に大幅増益の決算を発表したソフトバンクグループ(9984)が一時+7%超高の急騰となり、年初来高値を更新しました。

また、スズキ(7269)が堅調に推移して3日連続の上場来高値更新となり、前日に厳しい減益決算を発表したSUBARU(7270)は悪材料出尽くしで一転大幅上昇となっています。

その他では、前日に軒並み急落となった大成建設(1801)などゼネコン株が反発し、鹿島(1812)が急騰したのが目を引きました。

一方、目立って値を下げた銘柄は少なかったものの、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株が軟調に推移し、ファナック(6954)やファーストリテイリング(9983)も下落しました。

また、堅調な値動きが多かったハイテク株の中では、ルネサスエレクトロニクス(6723)が値を下げて年初来安値を更新しています。その他では、花王(4452)や資生堂(4911)が低調だったことが注目を集めました。

新興市場では、CYBERDYNE(7779)が年初来安値を更新し、ドリコム(3793)、ソレイジア・ファーマ(4597)、ジェイテックコーポレーション(3446)なども安値更新となりました。一方、メルカリ(4385)が堅調に推移し、シェアリングテクノロジー(3989)は大幅高で引けています。

青山 諭志