1.2 単身世帯の貯蓄傾向
単身世帯では、特に中高年層において貯蓄額の差が大きく二極化している傾向が顕著です。
40歳代(単身世帯)平均貯蓄額と中央値
- 平均貯蓄額:559万円
- 中央値:47万円
50歳代(単身世帯)平均貯蓄額と中央値
- 平均貯蓄額:1391万円
- 中央値:80万円
上の図からもわかるように、金融広報中央委員会の調査によると、単身世帯の貯蓄額の中央値は40歳代で47万円、50歳代80万円となっており、貯蓄が全くない世帯が多くを占めています。
一方で平均貯蓄額は40歳代で約559万円、50歳代1391万円と大きな差が。この差は生活状況や収入の違いによって生まれていると考えられます。
若年層から中年層までの間、特に単身者は低収入や生活コストの高さに苦しんでおり、十分な貯蓄を行うことが難しい状況にあると想像できます。
50歳代の単身世帯では金融資産を全く保有していない人が約38%にも及び、貯蓄ゼロの世帯がかなり多いという現実が浮かび上がっています。
単身世帯の多くは老後資金の準備に苦労している現状があり、早期の資産形成や計画的な貯蓄が求められています。将来に備えた計画を立てるためには、現在の貯蓄状況を把握し、少額からでも積立や運用を始めることが重要なのです。