2024年10月18日、総務省が発表した9月の「消費者物価指数」は生鮮食品を除く総合指数で前年同月比2.4%の上昇となり、物価高が家計に影響を与え続けている現状が浮き彫りになりました。
この物価上昇に対し、収入が思うように増えない現役世代や、年金で生活する高齢者にとって、経済的な負担は大きな悩みとなっていることでしょう。
筆者が金融機関に勤務していた際にも、年金生活者の中には日々のやりくりに精一杯の方が多く見受けられました。
このような現状を見聞きして、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。「年金だけで生活できるのか?」「自分が年金生活になったときにはどうなるのか?」といった声もよく耳にします。
そこで今回は、現在の高齢者がどれくらいの年金を受け取っているのか、厚生年金と国民年金の受給額の実態について詳しく見ていきます。
1. 12月13日は年金支給日!<年金支給日カレンダー掲載>
「年金の支給日前後は、特殊詐欺にご注意ください」といった注意喚起を見たことがあるかもしれません。
これは年金生活者を対象にした振り込め詐欺などが支給日に発生しやすく要注意ということなのですが、現役世代は年金の支給日については、あまり知らないのではないでしょうか。
年金は、毎月振り込まれるわけではありません。2カ月に1度、支給されるのです。
基本的には次のとおり、偶数月の15日に支給されます。
- 2024年4月15日(月):2024年2月分・2024年3月分
- 2024年6月14日(金):2024年4月分・2024年5月分
- 2024年8月15日(木):2024年6月分・2024年7月分
- 2024年10月15日(火):2024年8月分・2024年9月分
- 2024年12月13日(金):2024年10月分・2024年11月分
奇数月には年金収入がないため、資金不足にならないよう、家計管理に留意する必要があるでしょう。