1.1 国民年金(1階部分)の特徴を確認
国民年金は1階部分に該当し、日本に住む20歳から60歳未満の全ての人が原則加入する必要があります。
保険料は一律で、毎年改定されており、2024年度の保険料は月額1万6980円です。
支払った保険料に応じて受け取れる年金額が決まり、2024年度の国民年金の満額は月6万8000円となっています。
1.2 厚生年金(2階部分)の特徴を確認
厚生年金は「2階建て部分」にあたり、主に会社員や公務員が加入する年金保険で、国民年金にプラスして受け取れる年金です。
保険料は給料やボーナスに応じて支払われるため、一般的には収入が多いほど年金額も増加しますが、上限が設定されていることも理解しておく必要があります。
では、実際にシニア世代が受け取っている年金額はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、国民年金と厚生年金(国民年金を含む)の平均月額を、60歳代から80歳代まで年齢別に確認していきましょう。
2. 【国民年金】60歳代・70歳代・80歳代の「平均月額」はどのくらい?一覧表で確認
まずは、厚生年金に一度も加入したことがない「フリーランス」や「自営業者」「専業主婦・専業主夫」などが受給する「国民年金」の平均月額から見ていきましょう。
2.1 60歳代:60歳~69歳「国民年金」の平均月額
- 60歳:国民年金4万2616円
- 61歳:国民年金4万420円
- 62歳:国民年金4万2513円
- 63歳:国民年金4万3711円
- 64歳:国民年金4万4352円
- 65歳:国民年金5万8070円
- 66歳:国民年金5万8012円
- 67歳:国民年金5万7924円
- 68歳:国民年金5万7722円
- 69歳:国民年金5万7515円
※65歳未満の国民年金の受給権者は、繰上げ支給を選択したケースです