2.3 【シニア全体】国民年金の平均受給額(月額)

続いて国民年金も、厚生労働省年金局の同資料より確認します。

国民年金の平均受給額

国民年金の月額(平均と1万円刻み)

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 〈全体〉平均受給額(月額):5万6316円
  • 〈男性〉平均受給額(月額):5万8798円
  • 〈女性〉平均受給額(月額):5万4426円

2.4 【70歳代に限定】国民年金の平均受給額(月額)

70歳代の国民年金額

70歳代の国民年金額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 70歳:国民年金5万7320円
  • 71歳:国民年金5万7294円
  • 72歳:国民年金5万7092円
  • 73歳:国民年金5万6945円
  • 74歳:国民年金5万6852円
  • 75歳:国民年金5万6659円
  • 76歳:国民年金5万6453円
  • 77歳:国民年金5万6017円
  • 78歳:国民年金5万5981円
  • 79歳:国民年金5万5652円

厚生年金・国民年金の平均受給額を基にすると、平均的な夫婦2人分の年金収入は以下のように整理できます。

【年金パターン別:夫婦の年金額シミュレーション】

  • 夫:厚生年金&妻:厚生年金=月額約27万円
  • 夫:厚生年金&妻:国民年金=月額約22万円
  • 夫:国民年金&妻:厚生年金=月額約16万円
  • 夫:国民年金&妻:国民年金=月額約11万円

現役時代に夫婦ともに厚生年金に加入し、平均的な年金を受給できた場合、夫婦の年金総額は月に約27万円となります。

しかし、実際はここから税金や社会保険料が差し引かれるため、十分とは言えないかもしれません。

このことからも、年金だけで生活を成り立たせている高齢者世帯は多くないことが理解できます。

老後においては、「収入の多さ」よりも「支出とのバランス」がより重要になります。

次章では、老後の家計収支がどのくらいかを見ていきましょう。