「○○ハラスメント」が増殖しています。セクハラやパワハラ、モラハラなどは皆さんご存じだと思いますが、最近話題になっているハラスメントにはどのようなものがあるのでしょうか。

これもハラスメント?

ハラスメントとは、言葉や態度で「嫌がらせをする」「人を困らせる」こと。意図的なものだけではなく、自分が無意識に取った言動でも「相手が不快に感じればハラスメントになる」場合もあります。

そのため、ハラスメントは日常生活のさまざまな場面で起き得るということになるわけですが、ここ数年、「○○ハラ」の新顔が急速に増えているようです。

密室で起きるタクシーハラスメント(タクハラ)

タクシーで「近距離の目的地に舌打ちされた」「こちらが不案内なのをいいことに遠回りされた」というような経験をしたことのある方は少なくないかもしれません。

また、女性の場合は「夜中に乗ったら『夜遊びするもんじゃない』と説教された」、さらには「ラブホテルに連れ込まれそうになった」というような経験談もツイッターに寄せられています。

言い出しにくいスメルハラスメント(スメハラ)

口臭・体臭・洗濯の生乾き臭などの悪臭、あるいは柔軟剤や香水などの強い匂いで他人を不快にさせることをスメハラと言うようですが、臭い・匂いについては相手に改善を言い出しにくいものですよね。

ただ、柔軟剤や香水の場合、人工香料が含んでいる揮発性の化学物質が化学物質過敏症の人の頭痛やぜんそくを引き起こすこともあるので、最近は「香害」として問題視されてきています。

言い出したらキリがない…

このほか、病院の医師が患者を傷つけるような言葉を投げかけるというドクターハラスメント(ドクハラ)、宴会などお酒を伴う席における不快な行為によるアルコールハラスメント(アルハラ)、寒がる同僚を無視して空調の温度を下げるエアーハラスメント(エアハラ)など、一説には30以上のハラスメントがあるようです。

ここまでくると、“ハラスメントという言葉を使いたいだけじゃないの?”と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。毎日の生活の中で感じる不快感をあげればキリがないですし、ある程度はお互いさまだと許容できるものもあるかもしれません。

どんな行為がハラスメントになる?

こうした“マイナー”なハラスメントに対し、パワハラやセクハラは社会問題になることも多くあります。では、どんな行為がこうしたハラスメントに当たるのでしょうか。

パワハラと取られる行為

職場の上司と部下、スポーツの監督・コーチと選手など、上下関係で多いのがパワーハラスメント(パワハラ)。代表的な行為は、「指導などと称して身体的な暴力を振るう」「失敗したときなどに言葉の暴力で相手を傷つける」「過大な要求をする」「仕事を与えない」「仲間外れにする」「プライバシーを侵害する」などです。

セクハラと取られる行為

性的な面で相手に不快感を与えるセクシャルハラスメント(セクハラ)の代表的な行為は「体を触る」「身体的な特徴をからかう」「交際を強要する」「結婚や恋愛について立ち入った質問をする」などです。一般的には男性から女性に対して行われるケースが多いですが、最近は男性が女性の上司などに対して感じることもあるようです。

企業とハラスメント

ハラスメントは職場で起きがちだということもあり、企業にとってのリスクになると言われています。ハラスメントを放置すると本人だけでなく周囲の士気が削がれ、職場の生産性が低下してしまいかねないからです。場合によっては離職者を増やしてしまう可能性も出てきます。

また、ハラスメントの被害者が、うつ病などになって労災認定された場合などには、加害者や会社に高額の賠償金・和解金の支払いを命じられることもあり、企業の社会的な評判にも傷がつくことになります。

一方、あれもこれもハラスメント視するような風潮が行き過ぎると、人間関係がギクシャクした息苦しい職場にもなりかねません。結果、ハラスメントを放置したのと同じ状況になるというジレンマに追い込まれてしまっては本末転倒ですね。

おわりに

一口にハラスメントと言っても、何を、どのような場合に不快に感じるかは個人差もあるので難しい問題ですが、少なくとも自分がされたら嫌なことは、他人にもしないということを心がけたいものです。

参考記事
衝撃の「タクシーハラスメント」 その実態
柔軟剤の匂いで頭痛、「香害」の被害者は6割にも?
ハラスメントを知る! パワハラやセクハラって? リスクと対策は?

LIMO編集部