株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、売買代金は3兆円に迫る高水準を維持

2018年8月1日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,746円(+192円、+0.9%) 続伸
  • TOPIX 1,769.7(+16.4、+0.9%) 3日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,032.7(▲6.5、▲0.6%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,144、値下がり銘柄数:888、変わらず:71
  • 値上がり業種数22、値下がり業種数:11
  • 年初来高値更新銘柄数:36、年初来安値更新銘柄数:38

東証1部の出来高は17億6,725万株、売買代金は2兆9,652億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。前日発表された日銀金融政策決定会合の結果を好意的に受け止め、リスクオンモードが強まったようです。

その結果、前日のような活況ではありませんでしたが、売買代金は約3兆円と高水準を維持しました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。特に、後場に入ってからは上げ幅を拡大し、一時+221円高まで上昇する場面も見られました。

最後はやや失速しましたが、続伸となって終値では3日ぶりの22,700円台となって引けています。

なお、前日に下落したTOPIXもほぼ同じような値動きとなりました。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は14日連続で1,000億円割れの閑散相場

東証マザーズの出来高は3,636万株、売買代金は723億円となり、いずれも前日より減少しました。活況な商いとなった大型株式市場とは対照的に、個人投資家の物色意欲の戻りは鈍く、売買代金は14日連続で1,000億円を下回る低調な商いとなっています。出来高も連日で4,000万株を割り込む閑散相場でした。

また、総合指数も反落となりました。再び1,000ポイント割れの懸念が高まる中、個人投資家の投資意欲を刺激するような物色テーマの登場が待たれます。

ソニーなど決算発表銘柄が軒並み急騰、ルネサスエレクトロニクスは一時▲10%超安の暴落

個別銘柄では、ソニー(6758)が一時+6%超高となって年初来高値を更新し、日東電工(6988)は一時+8%超高、京セラ(6971)も一時+7%高に迫るなど、前日に決算発表を行った銘柄で急騰が目立ちました。

また、同じく前日に決算発表を行ったホンダ(7267)も大幅上昇となり、任天堂(7974)も一時+7%高の急騰となっています。

さらに、シャープ(6753)が一時+8%超高、JFEホールディングス(5411)は一時+11%高に迫る爆騰でした。

その他では、前日に大きく売られた三井住友フィナンシャルグループ(8316)など金融株が急反発したことが目を引きました。

一方、前日に決算を発表したパナソニック(6752)が一時▲5%安の急落となり、年初来安値を更新しました。

また、ルネサスエレクトロニクス(6723)も決算発表が嫌気されて一時▲10%超安の暴落となっています。

新興市場では、ドリコム(3793)が一時▲17%超安の暴落となり、値を下げたユナイテッド(2497)とともに連日で年初来安値を更新しました。一方、アドウェイズ(2489)が値を飛ばしてストップ高となっています。

青山 諭志