孫はかわいいはずなのに、会うとなぜか疲れてしまう。そんな“孫疲れ”を感じている人が増えているそうです。これまで多くの祖父母の間では「孫には責任がないから、ただかわいい」というのが通説のようでしたが、一体何がじーじ・ばーばを疲れさせているのでしょうか。それは、悪気なく振る舞っているパパとママの態度が原因かもしれません。
金銭面での孫疲れ
「長期休暇のたびにマメに帰省してくれるのは嬉しいけど…孫のおもちゃを買って食事を用意して。1週間の滞在でいくら使うと思ってるの?と言いたいところだけど、息子と孫かわいさで、ついやってしまうんです」(55歳/女性)
いくつになってもかわいい我が子と孫が帰ってくるとなれば、豪華な食事を振る舞ったり好きなものを買ってあげたりしたい、じーじ・ばーば心。しかし本音のところでは、けっこう痛い出費だと感じている人も多いのだとか。
それが5月連休・お盆・お正月と続けば、家計が疲れてしまうこともあるでしょう。滞在が長期になる場合は食費としてお金を渡すなど、気づかいが必要な場面もあるかもしれませんね。
さらに最近「お盆玉」と銘打って、新種のポチ袋が発売されているようです。これが世に浸透すれば、お年玉のように“お盆はお小遣いをもらうもの”というスタイルが定着してしまうかもしれませんね。これではますます孫疲れを加速させるかも!?
実家が近いと長期の帰省はないかもしれませんが、日常でも金銭面での孫疲れを感じることもあるようです。
「年金暮らしなので、私たちもあんまりお金持ってないですよ。家のローンは完済しましたが、これからその分を老後に迷惑かけないように貯めておくつもりだし。それなのに、娘は我々が打ち出の小槌を持っているとでも思っているのか。子どもの服も買ってもらって当たり前のような顔をしています」(65歳/男性)
パパとママも自分たちの親が相手となると、お金を出してもらうことに何の遠慮もなくなることがあるようですね。しかし、もう独立して家庭を持つ身。出してもらって当たり前の態度は、ちょっと考えものかもしれません。
肉体面での孫疲れ
「育児の大変さはわかっているので、なるべく助けてあげたい気持ちはあります。孫はかわいいですしね。でも、体力が追いつかないんですよ。だから、あまり頻繁に連れて来られると、嬉しいやらキツイやら…」(53歳/女性)
「第2子誕生の前後に、上の子の相手を頼まれました。それはいいのですが、公園遊びはかなりしんどかったです。そこはパパが休日に頑張るか、授乳の合間にママがやってくれれば助かったんですけどね。体力的には下の子を預かるほうがよかったかな」(60歳/女性)
子どもの面倒を見てくれる人がほかにいるときは、ママが少し息を抜くチャンスでもあります。しかし日頃から育児に奮闘しているママにとっては慣れっこなことでも、じーじ・ばーばにとっては体力をかなり消耗する出来事もあるかも。体力的にはパパ・ママの半分ぐらいが限界と仮定して、どんなお世話をお願いするのか考えてみるといいかもしれません。