5. 年金だけに頼らない老後の生活資金の用意
ここまで、年金がどの程度受け取ることができるのかを見てきました。
実際の金額を見てみてどう感じましたか?
この程度もらうことができれば生活は困らないと思う方もいれば、今の生活と比べるとかなり生活が苦しくなるなと感じる方もいるでしょう。
しかし、ここまで見てきた年金受給額はあくまで今の受給額なので将来的に必ずこれだけあるとも限りません。
また、物価上昇や税制改正のことを考えて現役世代のうちから老後の資金を用意しておくに越したことはないでしょう。
では、実際にどのように貯めている方が多いかというと、昨今では「新NISA」と「iDeCo」を活用している方が多いでしょう。
国が用意している税制優遇制度であり、周りにも始めているという人が多いためスタートしやすいかと思います。筆者のもとに相談に来る方も、新NISAやiDeCoを始めたいという方が多くいます。
実際に相談に来る方に筆者自身も新NISAを薦めますが、新NISAだけではなく分散も大事だとお伝えしています。
新NISAやiDeCoは投資信託という資産運用の方法を用いており、どうしても値動きが大きいものになっています。
そのような値動きが大きいものだけを保有していると実際、老後の生活のタイミングに大きく下落してしまうと困るのではないかと思います。
その時を想定し、値動きが小さい資産運用も組み入れ、分散することが必要だと伝えています。
まずは自分自身でも資産運用について調べてみることもいいかもしれません。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 厚生労働省・日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
筒井 亮鳳